インタビュー

未経験からデジタル人材を輩出する。設立4年で250名体制へ急成長を遂げたtoBE Techの「原因自分主義」な組織づくり

PROFILE
toBE Tech株式会社 代表取締役
百瀬 卓也

ゼロからのスタート

幼少期から「サラリーマンではない人生」を意識していました

私の両親が経営をやっていたこともあって、幼少期からなんとなく「自分もそっちの方向なのかな」っていうのは漠然と考えていたんですよね。サラリーマンではない人生を歩むんだろうな、という感覚です。

大学卒業後は商社に入ったんですけど、1年くらい働いて「あ、これちょっと先行き微妙だな」と感じて。そこから第二新卒で外資系の会社に転職しました。20代の頃は福利厚生のアウトソーシングを扱うイギリス系の会社にいたんですが、途中でオーナーが変わってフランスの上場企業になったりして。そこでは20代が2人しかいないような環境に飛び込んで、いきなり大手企業の役員クラスを担当させてもらったり、かなり無茶苦茶な環境で揉まれましたね。でも、その経験が今の自分に繋がっていると思っています。

「SHIFT」での経験を経て、より門戸を広げたいと独立

30歳手前でIT業界に転身して、独立する前は株式会社SHIFT(シフト)という会社にいました。SHIFTは未経験の活用がすごく上手い会社なんです。ただ、入社のハードルが採用率6%という非常に狭き門だったんですよね。

もう少し未経験の人が活躍できる環境を自分たちで作れないか。そう考えて、当時の同僚4人と一緒に2022年に立ち上げたのがtoBE Tech(トゥービーテック)です。最初は役割分担も決めず、全員で営業も採用もやる「全員野球」状態からのスタートでした。

 

急成長の裏側と独自の哲学

4期目で250名。スピード感の正体は「ひたすらやり続けること」

現在はシステムエンジニアリングサービスを主軸に、200数十名の正社員を抱える規模まで成長しました。よく「4年目でその人数はスピード感が早い」と言われるんですが、実は何かを引き継いだわけでもなく、本当にゼロから1本でひたすらやり続けてきただけなんですよ。

現在は大手のお客様との直接取引が4割ほど。上場企業さんともしっかりお付き合いさせていただいています。残りの6割も中抜きのようなことは一切せず、全員正社員でプロジェクトに参画しています。この「正社員として責任を持つ」というスタンスが、結果として信頼に繋がっているのかもしれません。

大切にしているのは「原因自分主義」と「スピード腹落ち」

組織として大切にしているマインドが2つあります。ひとつは「原因自分主義」。何か問題が起きたときに、まず「原因は自分にあるんじゃないか」と自責で考えることですね。どうしても他人のせいにしたくなる場面って多いですが、そこを一歩踏みとどまって自分に矢印を向けようと。

もうひとつは「スピード腹落ち」です。指示があったときに、あーだこーだ言う前に、まずは一旦受け止めてみる。立ち止まってしまう人が多い中で、まずはスピーディーに飲み込んで動いてみる。この自責の精神とスピード感は、うちのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)にも組み込んでいる大切な要素です。

未来のデジタル人材へ

「ITで人生を変えたい」その気持ちだけでいい

採用に関しては、中途も新卒もスキル感はほぼ求めていません。それよりも「ITで人生を変えたい」「ITをやりたい」という強い気持ちがあるかどうか。そこを面接では一番見ています。実際、うちにはテレビのADやネイリスト、保育士、介護系など、全く違う業界から飛び込んできたメンバーが山ほどいます。

今の学生さんたちに伝えたいのは、とにかく色々な年代の人に会っておいたほうがいい、ということですね。私は学生時代に経営者の方々と会ったりスポーツをしたりしていましたが、それは本当に良かったです。あと、BtoBのインターンなどで早いうちからビジネスの世界を知っておくと、見える景色がガラッと変わると思いますよ。

毎年1.5倍成長。未経験から「中心人物」になれる場所

今後の展望としては、毎年1.5倍の成長を継続していくことを目指しています。今は「300名の壁」に直面しているところで、社内の整備や組織化を必死に頑張っている最中です(笑)。

新しく入る方には、3年後、5年後に会社の中心メンバーになってもらいたい。私自身、社長室にこもっているタイプではないので、メンバーとの距離はめちゃくちゃ近いです。頑張れば頑張った分だけ評価される成果主義な環境ですが、経営に近いところでチャレンジしたい人には、これ以上ない面白い環境だと思います。未経験からデジタル人材を輩出し、業界をもっと盛り上げていきたいですね。

 

編集後記

今回お話を伺って、設立わずか4年で250名規模まで拡大させた圧倒的な推進力に驚かされました。特に印象的だったのは「原因自分主義」という言葉です。ビジネス未経験の私などは、つい環境や他人のせいにしてしまいがちですが、成長し続ける組織の根底にはこうした強烈な自責思考があるのだと学びました。

また、前職での「採用率6%」という事実に満足せず、より多くの未経験者にチャンスを広げようとする百瀬社長の姿勢に、ビジネスを通じた社会貢献の新しい形を見た気がします。私も、まずは目の前の課題に対して「スピード腹落ち」で取り組むことから始めてみたいと思います。