20歳で部下300人。光通信のトップ営業から10年で上場へ
――まずは、圧倒的な実績を持つキャリアのスタートについて教えてください。
ラスワン: 18歳の時に、最強の営業集団といわれる「光通信」に飛び込みました。当時はハチマキを巻いてテレアポをするような環境でしたが、たまたまコミュニケーション能力が高くて、3000人のアルバイトの中で全国1位を獲り続けていたんです。 20歳の時には、すでに部下が300人くらいいる状態でしたね。
――20歳で300人のマネジメント……。そこからどう上場まで至ったのですか?
ラスワン: 26歳で独立して営業会社を作りました。最初は光回線の販売でしたが、引っ越しのタイミングに合わせて電気やガス、ネットを提案する「タイミングのニーズ」を捉えたビジネスモデルに転換したのが当たりました。 運も良かったですが、10年かけて売上100億規模、従業員300人の組織にして上場を果たしました。
上場・売却、そして「ギャンブルで全財産喪失」という狂気
――上場企業の社長という「上がり」のポジションから、なぜどん底に?
ラスワン: 上場準備中に出会った「ポーカー」にハマりすぎてしまったんです。会社を部下に任せてカジノに通い詰め、気づけばプロの遊び人になっていました。 結局、上場後の売却益を含む全てのお金を、ポーカーやバカラといったギャンブルで使い果たしました。 8000万円負けたり、15万ドル(約2000万円以上)を1日で溶かしたり……。 今は「一生懸命貧乏暇なし」で、いろんな会社の顧問をして食い繋いでいる状態です(笑)。
AI時代の再起戦略。若者が持つべきは「AIスキル」と「バイタリティ」
――全てを失った今、ここからどう「逃げ切る」というか、再起を図るのでしょうか?
ラスワン: AIです。半年ほど前からAIを使い倒し始めましたが、これは確実に時代を変える。 今は20社の顧問業をしながら、AIを使って再び100億の事業を作る準備をしています。
今の若い世代に言いたいのは、「AIを使いこなせ」ということ。 学歴や頭の良さは関係ない。マニアックにツールを勉強すれば、誰でも開発や動画制作ができる時代です。 おっさんの経験値よりも、今の20歳が持つ「若い視点」と「AI」の組み合わせの方が、市場価値は圧倒的に高いんです。
――最後に、これから自立を目指す若者にメッセージをお願いします。
ラスワン: 結局、最後は「バイタリティ」です。 僕は糖尿病で少し元気がなくなって気づきましたが、健康で元気があって、美味しいものを食べたい、可愛い子と遊びたいという「野心」こそが働く原動力になる。 失敗して0になっても、スキルと元気があれば何度でもやり直せます。まずはAIという最強の武器を手に取って、市場に飛び込んでみてください。
【編集後記】
「上場から全財産喪失」という、まさに漫画のような人生を送るラスワン氏。しかし、その根底にあるのは「市場のニーズを捉える嗅覚」と「新技術(AI)への適応力」という、極めて合理的な生存戦略でした。 「AIで誰もがチャンスを掴める時代だからこそ、最後は個人のエネルギーが勝負を分ける」という彼の言葉は、停滞する現代社会を生き抜くための大きなヒントになるはずです。