安定を捨てて選んだ「譲れない信念」__ゼロからの挑戦が教えてくれたこと
学生の皆さんやこれから社会に出る皆さんにまずお伝えしたいのは、「自分の信念で仕事を選ぶことの大切さ」です。
テオドール株式会社代表取締役の西村幸子です。私は美容業界で20年以上にわたり、数々のヒット商品やOEM開発の現場に携わってきました。前職では役員として会社を動かす立場にあり、客観的に見れば安定したキャリアだったと思います。
そんな私の転機となったのが、サケの卵巣膜から抽出される特許原料「マリンプラセンタ®」との出会いでした。科学的根拠(エビデンス)とアミノ酸などの豊富な栄養素を備えたこの成分に魅せられ、「これまでにない本物のエイジング対策商品を開発したい」と胸が躍りました。
しかし、当時の会社の方針は「コスト優先」。自社商品へのマリンプラセンタ®採用は見送られることになったのです。「売るための妥協したモノづくりではなく、自分が心から信じられる本物を届けたい」。その譲れない信念から、私は役員を辞任し、2012年にコネも資金もゼロの状態で弊社を創業しました。
安定や条件を捨てて飛び出すのは勇気がいります。しかし、自分が本気になれる思想(ビジョン)を持っていれば、人はゼロからでも道を作ることができます。創業から14年、時代の変化に合わせてリニューアルを重ね、2026年4月には自分自身が年齢を重ねたからこそ作れた過去最高峰のエイジング対策ドリンクへと大幅にバージョンアップさせました。妥協しなかったからこそ、今も胸を張って『本物』を届けることができています。
「失敗と泥臭い実践」こそが、他者を救う最強の武器になる
社会に出ると「スマートに成果を出したい」と思いがちですが、本当の強さは『泥臭い実践と失敗の数』から生まれます。
情熱を持って独立したものの、創業当時の私にはマーケティングのノウハウがなく、販売に大苦戦しました。さらにコロナ禍や育児と仕事の両立といった環境変化にも直面し、何度も壁にぶつかりました。しかし、生き残るためにSNS運用、WEB制作、広告運用などを自ら泥臭く実践し、失敗と改善を繰り返しながらノウハウを蓄積していったのです。
そうして「自社でリスクを追いながら得たリアルな実践データ」は、同じように集客や制作で悩む小規模・中小企業様を救う「デザイン×マーケティング事業」という新たな価値へ繋がりました。
机上の空論や綺麗なデザインを提案するだけの会社は世の中に溢れています。しかし、自らリスクを取って商品を売り、苦しんできた『実践者』だからこそ伝えられるリアルな解決策があります。自分が経験した挫折や苦労は、将来必ず誰かを救う武器になる。それを自社の2つの事業の相乗効果を通じて、若い世代の皆さんにも伝えたいと思っています。
「何をするか」より「誰がどう届けるか」__時代を生き抜く個の力と柔軟性
今、AIの進化や市場の変化は凄まじく、昔のように「なんとなく」では生き残れない時代です。だからこそ次世代を担う皆さんには、変化を恐れず自分のスキルや発信力を磨き続けてほしいと感じています。
私たちも「大手と同じスペック勝負」を捨て、「化粧品開発20年以上のブランドディレクターが、自身の美容のために開発した信頼のブランド」へとリブランディングを行いました。同時に、YouTubeやTikTok Shopでのライブコマース、最新の生成AIを活用した業務効率化など、私自身がカメラの前に立ち、最先端の技術やチャネルを日々検証し続けています。
この自社での実践力があるからこそ、大阪を拠点に「予算がない」、「何から手をつければいいか分からない」と暗闇で悩む中小企業様に対しても、女性ならではのきめ細やかな視点から一気通貫で寄り添うことができています。ただ見た目を整えるだけのWEB制作やECサイト構築ではなく、成果から逆算した導線設計をはじめ、発信の質と量を担保するSNS運用代行や広告運用、さらには小規模事業者でも最新技術を味方にできるAI活用コンサルティングまで、自社で効果を実証した手法だけを直接届けています。
変化の速い時代だからこそ、「知識を得て終わり」ではなく、自ら動いてアウトプットし続ける姿勢が、自分自身や自社の価値を高めていきます。
周りの視線や情報に振り回されず、自分の人生を前向きに生きる人を増やしたい
私たちが目指しているのは、事業を通じて「一人ひとりが自分らしく前を向ける社会」をつくることです。
美容事業においては、単なる外見の装飾ではなく「人生を自分らしく楽しむための基礎」として商品を手掛けています。溢れかえる情報や他者の評価(マウント)に振り回されず、同世代の女性たちが自身の年齢変化と前向きに向き合い、生き生きと輝くための頼れるパートナーでありたい。そのために「エイジング対策インナーケア」や「頭皮から整えるエイジング対策ヘアケア」など、根本からの美を追求しています。
そしてデザイン×マーケティング事業では、手探り状態で悩む経営者様にとっての『一筋の光』となり、明るい場所へ伴走することが私たちの使命です。
これから社会に飛び出す学生や若者の皆さんにも、周りの条件や他人の視線に振り回されず、「自分は何に熱狂できるのか」「どんな価値を届けたいのか」という『自分軸』を持って挑戦してほしいと願っています。自ら挑み、ノウハウを磨き続けることで、関わる人や企業の可能性を一緒に切り拓いていきましょう。
編集部後記
「妥協したくない」という強い信念から役員を辞任し、ゼロからの起業を選んだ西村氏。言葉の端々に宿る「自分の選択に責任を持つ姿勢」と「時代に合わせて変化し続ける柔軟性」は、これからキャリアを築く私たちZ世代にとって大きな指針となります。20年の実績に甘んじず、TikTok ShopライブやAI活用まで自ら現場で泥臭く挑み続ける姿勢から、時代を生き抜く本物の『情熱と実践力』を学びました。