銀座のデパートで培った「ネタづくり」のセンス
プランタン銀座で広報を担当
もともとは、銀座にプランタン銀座というデパートがありまして、そこで広報を担当していました。フランスの
オ・プランタン(Au Printemps)と提携している、女性向けのデパートだったんです。アパレル、食品、アートまで、全館の情報をメディアに売り込むパブリシティ担当として、長く現場に携わっていました。
独立してフリーランスで10年
そこから独立して、フリーランスで10年ほど活動していました。いくつもの会社の広報・PR部門のお手伝いをしていて、名刺を何枚も持って動いているような状態だったんです。
子どもに誇れる仕事にしたくて法人化
「ママは何の仕事してるの?」
子どもが保育園に通っていたころ、「ママは何の仕事をしてるの?」と聞かれたことがありました。フリーランスでPRの仕事をしていると、こういう会社とこういう会社の広報のお手伝いをしていて……という説明になってしまって、子どもにとってはすごく分かりにくかったんですよね。
子どもが小学校に上がるタイミングで、きちんと会社にしようと思いました。会社にすることで子どもにも残せますし、「ママはこういう仕事をずっとしてきたんだよ」と誇れるなとも思ったんです。
社名はブリッジ歩きから
弊社はメディアリレーションを中心に、企業とメディアの架け橋になるという意味を込めて「ブリッジ」という名前を付けました。名付けたころ、子どもがブリッジ歩きが得意で、小さいながらブリッジをしながらあちこち歩き回っていて。企業側にもメディア側にも、フットワーク軽く自分から向かっていきますよ、というコンセプトも重ね合わせています。
メディアを軸にしたPR・ブランディング事業
露出を高める戦略的PR活動
メインは戦略的PR活動という形でやっています。企業やサービス、商品を宣伝していくにあたって、知名度を上げていくためにメディアを活用し、露出を高めていく。これが弊社の軸になっています。
ネーミングから携わることも
商品が生まれる前のネーミングやストーリーづくりから、ブランディングとして全部携わることもあります。ただ、SNSやインフルエンサーマーケティングといった分野については、専門のパートナー企業に任せる形にしています。自分たちでできないところは、その道のプロに委ねる、という考え方です。
大きく広げるより、縁でつながっていく
事業を大きく拡大しようという意識は、あまりないんです。一つお仕事をすると、その関連会社やお友達の会社へとつながり、ずっとお仕事をいただいてきました。もともとデパートにいたので、分野的にはファッションや美容、インテリア、IT、文化芸術など幅広く手がけてはいるんですけれども、広げていくというよりは、その都度のご縁を大事にしています。結果的にBtoBのクライアントにも広がりました。
就活中の学生へ、人が好きな人はぜひ
PRの仕事は人と人との間に立つ仕事
PR会社という仕事は、本当にいろいろな人とのコミュニケーションが軸になります。その人やその会社のよい部分を引き出したり、メディアの方の人脈を頼りに話を聞いてもらったりする、両方向のやり取りです。人と人というところが、すごく大事になってくる仕事だと思います。人が好きな人は、ぜひPR会社にもチャレンジしてもらえたらなと思います。
とにかく足を運んでほしい
自分がどんな仕事をしたいか分からない、どんな業界に最初に行けばいいか分からない、という時期は誰にでもあると思います。そういう時は、いろいろな人の話を聞いたり、様々な企業の話を聞きに行ったりするのがよいと思います。就活イベントのように、あらゆる業界が集まる場もありますので、とにかく自分で足を運んで、沢山のところに触れてみてほしいです。そこから見つかるきっかけも、きっとあると思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
編集後記
プランタン銀座での経験を礎に、フリーランスから一人でブリッジ株式会社を立ち上げた佐藤さんのお話は、「事業を大きくする」ことだけがゴールではないと気づかせてくれるものでした。子どものために会社をつくるという選択、そして紹介というご縁を大切に仕事を広げていく姿勢に、経営のあり方は一つではないのだと学びました。就職活動に悩む私たち学生にとって、「とにかく足を運ぶ」という言葉はとても心に響きます。貴重なお話をありがとうございました。