好奇心のままに動いた学生時代
多岐にわたるアルバイト経験
学生時代は、いろんな仕事に興味があったので、アルバイトもかなり多岐にわたっていました。自分で塾を立ち上げたり、テレビ局でアルバイトをしたり、普通ならなかなか体験しないようなことをたくさんやっていましたね。そうやって、社会で自分が何をしたいのかを探ることが多かったです。
性格としては、好奇心が強くて、いろんなことに活動的だったと思います。ただ、将来マーケティングをやりたいという思いは、大学の早い段階から持っていました。学生活動もそのあたりを意識して取り組んでいました。
経済を動かす仕事への憧れ
大学は京都大学の経済学部に進みました。世の中を動かすことを考えたとき、当時よく日経新聞を読んでいて、経済って政治と並んでとても大きな要素だなと感じていたんです。自分もその経済を、少しでも動かせるような仕事がしたいと思ったのが、経済学部を選んだきっかけです。
ネスレを経て、独立という選択
経営は自分でやってみないとわからない
新卒ではネスレに入社して、ネスカフェとミロのブランドを担当していました。そこからいくつかスタートアップでキャリアを積んでいく中で、マーケティングがわかっても、経営というのはやはり自分で経験しないとわからない領域だと感じるようになったんです。
当時はスタートアップの経営層にいたのですが、経営そのものを自分でやってみたいという思いから独立をしました。実は独立当初、やりたいことが明確に決まっていたわけではなく、割とウェルビーイング領域のプロダクトを作ろうとしていました。ただ、実際にはマーケティングのニーズやお仕事をいただくことのほうが多く、そこから、特にスタートアップ向けのマーケティング支援を始めたのが、創業の背景になります。
言葉で経済を動かす仕事
マーケティングに興味を持ったのは、経済を動かすことを考えたときに、自分が得意な領域と結びついたからです。もともと小説家志望だったり、コピーライターになりたいと思っていた時期もあって、言葉で経済を動かすことを考えると、マーケティングがかなり近いと感じました。
いまは「カテゴリー戦略ファーム」として事業をおこなっていますが、カテゴリーを新たに定義すること自体も、究極のコピーライティングのひとつだと思っています。マーケティングを通じて市場やお客さまを創造しながら社会を動かしていきたい、というところに興味を持ちました。
日本初、カテゴリー戦略ファームとして
独自のリサーチモデルという強み
弊社は、日本初のカテゴリー戦略ファームとして、大手企業からスタートアップまで、市場創造や市場開拓の戦略支援をおこなっています。
カテゴリーにおいて人々が商品やサービスを購入を考えるきっかけ、いわゆる「カテゴリーエントリーポイント」という概念をしっかり理解することが、実はできていない企業さんも多くいます。弊社では独自のリサーチモデルでそこをクリアにしてから戦略につなげていくことを大切にしています。カテゴリー戦略という市場自体を生み出したという自負もありますし、この領域を最先端で手がけているからこそ、新たな市場を創造したい、開拓したいという企業さんに対して、弊社でしか提供できない再現性の高い事業成長を、一緒に実現できるのではないかと思っています。
顧客理解から生まれる達成感
やりがいを感じるのは、やはりお客さまの事業がグロースし、実際に成長した瞬間です。その過程で大事にしている顧客理解を深められたとき、そこから新たなカテゴリーのアイデアを生み出せたとき、そして検証を経て「このカテゴリーはいけるんじゃないか」という確信を持てたとき。そのすべての段階で達成感を感じますね。
組織化という壁を越えて
ひとりから仲間とともに
起業して大変だったのは、はじめは自分ひとりでやっていたところを組織化していくプロセスです。戦略を策定したり、実行に伴走したりする仕事は人に紐づくビジネスなので、クオリティ高く、価値のある形で届け続けることが簡単ではありませんでした。
いまの弊社COO・チーフコンサルタントをはじめ、いい仲間が参画してくれたことで、そこは少しずつ解決しつつある状況だと感じています。自分が考えていることをそのまま伝えるのではなく、一度理論化して体系化し、みなさんがそれを生かして戦略を支援していく。この仕組みをしっかり実現することが、なかなか難しかったですね。
世界で選ばれるブランドを目指して
仲間とともに描く未来
これから実現したいのは、日本のあらゆる企業が自社ならではのカテゴリーを創造して、それをどんどん広げ、グローバルでも選ばれるブランドになっていくことです。そのためにはカテゴリー戦略という考え方が必須だと思っているので、そこに貢献していきたいと思っています。
これを達成するために、一緒に実現してくれる仲間がもっと増えたらいいなと感じています。
学生へのメッセージ
情報に飲まれない生き方
いまはAI時代の変化が激しい時代だからこそ、情報に飲まれず、自分がやりたいことや、苦もなく楽しんでできることを見つけて、それを突き詰めることが大切だと思っています。それが結果として人を集めたり、世の中を動かしたりする力になりますし、そこにAIをかけあわせることで、さらに引き上がっていくはずです。まずは自分にしかできない、ワクワクできるものを見つけることがとても大事だと思います。
自己分析はあまりしなくていいと思っていて、それよりもたくさんいろんなことをした方がいいですね。考えていてもわからないので、たくさん行動する中でワクワクする体験を重ねていくと、そこに共通項が見つかったり、自分ならではの得意なことが見えてきたりするような気がします。
編集後記
今回、田岡さんのお話を伺って、「経済を言葉で動かしたい」という一貫した思いが、ネスレでのブランド経験から独立、そして日本初のカテゴリー戦略ファームという形にまでつながっていることが印象的でした。学生時代からいろいろな挑戦を重ねてきたからこそ、いまの軸が見つかったというお話は、これから自分の道を探す学生にとっても、大きなヒントになると思います。私自身も、考えるより先にまず行動してみる姿勢を大切にしたいと感じました。