インタビュー

学歴より、泥臭く向き合う気持ちを

学歴より、泥臭く向き合う気持ちを
PROFILE
株式会社ハウジングサクセス 代表取締役
金子 徳公

不動産業界に飛び込んだ23歳

もともと私は、不動産業を何も知らないうちから「30歳までに独立する」と宣言して、この業界に飛び込みました。稼げる商売とは何かということを当時いろいろと考えた中で行き着いた先が、不動産という商売だったんです。右も左もわからない状態からのスタートでした。

現場を積み重ねて独立へ

最初は縁あって賃貸管理会社に入り、1年ほどで一通りの仕事を覚えたあと、売買仲介の会社に移りました。そこでも実績を積むことができ、建売を中心とした開発の会社にも携わる中で、不動産全般の知識を身につけて、30歳になったタイミングで独立しました。

オーナー様に寄り添う不動産会社

弊社は不動産業全般を手がけていますが、今の軸になっているのは不動産の売却と賃貸管理です。不動産オーナー様をターゲットにしたビジネスモデルになっていて、そこを押さえることで、お部屋を借りたい、家を買いたいという一般のお客様との出会いにもつながっていきます。生活全般に関わるリフォームなども、あわせて一通り手がけています。

最初の3年間、顧客づくりに苦労した

独立してから一番大変だったのは、お客さんを集めることでした。私自身のスタイルとして、ご縁をいただいたお客様とは最後までずっとお付き合いしていくという考え方があり、1人のお客様に気に入っていただければ、そこから2人、2人から4人というように紹介が広がっていくという発想を大事にしています。そのため、そのベースができあがるまでの最初の3年間は、顧客づくりに本当に苦労しました。

「ありがとう」と言われる不動産屋を目指して

弊社が理念として掲げているのは「練馬区で一番ありがとうと言われる不動産屋さん」になるということです。練馬区に拠点を置いている会社が、東京で一番、日本一と言ったところで響きません。だからこそ、練馬区という自分たちの拠点で、どこにも負けないくらいありがとうと言われる存在でありたいと考え、このスタイルを掲げています。

この考え方の根っこにあるのは、人と人との付き合いの姿勢です。自分がされたくないことはしない、されて嬉しいことは率先してする。子供のような言い方かもしれませんが、ずっと心の中で決めていることです。不動産の営業というより、生き方そのものに近い感覚です。

泥臭く向き合える人が欲しい

今の会社としての大きな課題は、営業という仕事の本質を理解して働いてくれる人が欲しいということです。綺麗事だけを語る人ではなかなか難しく、今の時代には合わないかもしれませんが、気持ちを泥臭く入れられる人材が必要だと感じています。これは学歴とはまったく関係ないと思っています。

一貫性のない転身は合わない

人を見るうえで意識しているのは、その人がこれまでの経験をどう活かそうとしているかというところです。たとえば不動産をやりながら、うまくいかないからといって急にタクシーの運転手になったり、コンビニ経営に転じたりするような、それまでの経験を活かせない方向への転身を重ねる人とは、正直あまり合わないと感じています。

固定給より、頑張った分だけ稼げる仕組み

これまで会社を大きくする過程で、「大手だから」というだけでお客さんがそちらに行かれてしまうこともしばしばありました。そういった経験を経て、今は少数精鋭で、自分の努力がきちんと報われる体制を大事にしながら、それに共感してくれる人が集まる形で会社を大きくしていきたいと考えています。

給与の考え方としては、高い固定給がもらえるからという理由だけで働く人とは合いません。弊社は基本的に賃金+歩合という考え方で、頑張ってきちんと仕事ができれば、その分多く稼げるという仕組みにしています。お客様を大事にする姿勢がなければ、歩合では絶対に稼げませんし、逆に固定給だけが高いと、いい加減な仕事をされたときの損害のほうが大きくなってしまいます。この商売は半年や1年で一人前になれるものではないので、最初は雑務から始めてもらいながら、仕事の成果に応じてきちんと手当をつけていくという育て方をしています。

働き方については、残業時間そのものはあまり気にしていない代わりに、フレックスタイム制を取り入れています。お客様の都合が最優先なので、それがわかっているのであれば朝の出勤は遅れてもいいですが、お客様からの連絡があるけれど夜は早く帰りたい、飲みに行きたいという気持ちを優先されてしまうと、うちのスタイルとは合わなくなってしまいますね。お客様の人生がかかっている商売なので、メールの返信を後回しにするような姿勢の時点で、もう負けだと思っています。

学生へのメッセージ

私は学歴は関係ないと思っています。学校に入って何か得るものがあるなら、それを活かしていけばいいと思いますが、目的を持たずにただ学生をやっているだけの時間は、正直もったいないと感じています。頭のいい学校、そうでない学校、いろいろな考え方があると思いますが、目的を持って、その先で何を仕事にして生きていくかにつなげられるかどうかが大事です。

私自身がやっているような営業の仕事は、正直、誰にでもできる仕事だと思っています。資格があるかどうかは関係なく、誰にでもできる仕事だからこそ、誰にでもできないレベルで仕事をすることで、初めて光るのではないか。だからこそ、学生の皆さんには、目的意識を持って人生を歩んでいってほしいと思っています。それが最終的には、自分自身にとってプラスになるはずです。

この会社のよくある質問

どんな事業をしていますか

不動産の売却や賃貸管理を中心に、不動産オーナー様に寄り添った事業を展開しています。物件購入・賃貸の仲介や、生活全般に関わるリフォームなども手がけています。

未経験でも働けますか

学歴や不動産の経験そのものよりも、お客様に本気で向き合う気持ちを大事にしています。むしろ社会人としての営業経験があるほうが向いていると考えており、育成しながら一人前に育てていくスタイルです。

編集後記

今回のお話でとくに印象的だったのは、「学歴は関係ない」という言葉の奥にある、気持ちの部分をどこまで泥臭く貫けるかという価値観でした。早稲田大学に在学しながら学生団体でビジネスに触れている身としても、資格や肩書きより向き合う姿勢が問われる仕事があるという話は、就職活動を考えるうえでも大きな学びになりました。お客様の人生に本気で寄り添うという言葉の重みを感じるインタビューでした。