学生時代からエンジニアの道へ
子どもの頃からパソコン好きだった
私は子どもの頃からプログラミングが好きで、家にパソコンがある環境で育ちました。
会社員生活、そして起業へ
在職中から起業準備
在職中から独立に向けた準備を進め、個人事業主として独立後は地元のビジネスコンクールで賞をいただく機会にも恵まれました。当時の事業自体は最終的にうまくいきませんでしたが、ゼロから事業を立ち上げたこの経験は、現在の私の大きな糧となっています。
ラジコン草刈機に出会う
私は実家が地主で、草刈りの大変さを昔から知っていました。乗用タイプのラジコン草刈り機は他社にもあったのですが、面白そうだと思い、自分で輸入して試してみたのがはじまりです。これがそこそこ利益の出る事業に育っていきました。
世界で売れる草刈機「草坊主」
CQMとの提携で日本展開
私が扱っている「草坊主」は、農機具メーカーとして世界でも大きなシェアを持つCNHインダストリアルグループのCQMというメーカーで作られています。木こり用の機械では世界一とも言われるメーカーです。そちらと提携して、日本市場を開拓したいというところから今の事業がはじまりました。日本国内で流通しているラジコン草刈り機の大半は中国製で、こういった提携をしている会社はほとんどありません。
通販の手数料に悩む
今後は国内での販売をもっと伸ばしたいと考えています。しかしながら、大手のネット通販サイトで売ると、15%ほどの手数料がかかります。価格をどう設定するかは、いまも悩んでいるところです。数万円から10万円ほどの「ラジコン草刈り機」を名乗る安価な商品も出回っていますが、正直なところ品質にはかなり疑問を感じています。
行方市で体験会を計画
国内でもっと知ってもらうために、今は6次産業に取り組んでいる茨城県行方市の広い敷地で、実際に体験できるイベントを企画しています。今はYouTubeや口コミで購入を決める方が多いのですが、営業をかけられるのは嫌がられます。そのため、あえて営業色を出さず、手頃な参加費で体験してもらう場をつくろうとしています。
草刈りビジネスが儲かる理由
猛暑と法改正で単価が上がる
草は種をまかなくても、肥料をやらなくても勝手に生えてきます。それにもかかわらず、草刈りをやる人は年々減っています。時給2,000円の求人を出しても、なかなか人が集まらないのが実情です。夏場は暑いですし、作業もつらいので、敬遠されやすいのだと思います。さらに労働安全衛生法が改正され、高温下では長時間の作業に制限がかかるようになったことで、まともな企業ほど草刈りの依頼単価が上がっています。
契約すれば大きな売上になる
弊社の機械は130万円ほどしますが、600坪ほどの土地の草刈りを定期契約すると、1回で50〜60万円ほどの売上になるケースもあります。うまくいけば機械代を1〜2回の契約で回収できてしまう計算です。この業界に入って改めて感じたのですが、意外と儲かるビジネスだと思っています。
広告より地道な発信を選ぶ
プレスリリースを継続する(一過性の広告に頼らず、実直な発信で確かな成果を掴む)
まだ弊社の商品価値や企業の個性を世の中に広く浸透させる(ブランディングを行う)段階に移行している最中であるため、まずはその土台作りに力を注いでいます。一時的な広告展開にコストをかけるのではなく、自社の歩みや想いを定期的に届ける地道なアプローチを選びました。ありがたいことに、この実直な取り組みが想像以上の成果や広がりにつながっており、現在の弊社にとって非常に確かな手応え(高いパフォーマンス)を感じる強力な一手となっています。
次に見ているビジネス
新サービス「コミュレス」の展開と今後の展望
もう一つ準備しているのが、交流会やセミナーの名刺交換で発生する「ミスマッチ」を解決する新サービス「コミュレス( https://comyuless.com/ )」です。会場でQRコードを読み取って自己PRを登録し、あらかじめご自身のニーズに合った設定をします。望まない相手との交流を少なくする仕組み(ペーパーレスならぬ、コミニュケーションレス)です。この応用として、今後は婚活や転職活動への展開も検討しています。
学生へのメッセージ
若いうちの起業をすすめる
いまは退職代行のようなサービスもありますが、私はブラックな会社であれば早めに見切りをつけて、独立や起業に踏み出すのもよいと思っています。日本には最悪の場合でも生活保護という仕組みがあるので、20代のうちに挑戦しておくのは決して悪い選択ではありません。
失敗しても取り戻せる
起業というと難しく感じるかもしれませんが、業界を研究すれば、儲かる仕組みが見えてくるものです。会計の知識がなくても、税理士に依頼すればよいだけです。中小企業やブラック企業で我慢しながら働くよりも、早いうちに自分で動いてみることをおすすめしたいと思っています。
編集後記
今回のインタビューを通じて、印象に残ったのは「マイナスに見える業界ほど、本気で取り組めば意外と稼げる」という石垣さんの言葉です。就職活動をしていると、つい華やかな業界や条件面ばかりに目がいきがちですが、地味に見える仕事にこそ大きなチャンスが眠っているのだと気づかされました。ラジコン草刈り機という誰も注目していなかった分野で世界的なポジションを築いた石垣さんの姿勢は、これから進路を考える学生にとって、大きなヒントになるはずです。