経歴と創業背景
ラップに夢中だった学生時代から、広告業界への憧れ
学生時代は商学部だったんですけど、当時はまだ明確な将来像があったわけでなく、自由に過ごしていたんですよね(笑)。地元が山形で、東京に出てきたのが大学生の時。当時はまだ周りでやっている人も少なかったラップに夢中になっていて、仲間と活動ばかりしていました。卒業後は広告業界に憧れて、ライフマップの前身となる広告会社に入ったのがキャリアのスタートです。当時は堀江貴文さんのような新しい価値観を持つ経営者が注目され始めた頃で、華やかな世界への憧れがありました。そのタイミングで、今の会社の代表と出会ったんです。
「社長になります」という宣言から始まったキャリア
実は面接の時、「将来、社長になります」って宣言したんですよ。その熱量や覚悟を面白がってもらえたことが、入社のきっかけでした。その後は、途中で別の事業に挑戦した時期もありましたが、結果的にこの会社でずっとキャリアを積み重ねてきました。今の若い世代は「3年で辞める」みたいな感覚の方も多いかもしれないですが、私の場合は常にここにいる理由があったし、何より「若い人の将来を導く」という企業理念には、何度も支えられてきました。しんどい時でも、その理念があったから踏ん張れたんだと思います。
事業モデルと成長の要因
高校生と学校をマッチングする「ライフマップ」
弊社のメイン事業は、高校生と大学・専門学校のマッチング支援です。高校生向けの進学情報メディアの運営を通じて、学校法人さんの広報活動を支援する事業を展開しています。。単なる集客数の追求ではなく、ミスマッチによる中退を防ぎ、『この学校を選んで良かった』と思えるような、納得感のある進路選びを提供したいという思いが根底にあります。
テクニック以上に大切な「内面のデータ」
正直、この業界って差別化が難しい部分もあるんですよ。SEO(検索エンジン最適化)などのテクニック的な部分はどこもやっています。でも、私たちが今後目指しているのは、ユーザーの内面にある性格や考え方、価値観を大事にすること。選択肢が多すぎる今の時代だからこそ、その人に本当に合ったものを提供していきたい。マーケティングが苦手な学校でも、その学校にしかない良さをちゃんと引き出して、本当に必要としている高校生とマッチングさせていきたいんですよね。
組織と採用
現場と同じ目線で向き合う、リスペクトのある組織
社長として大事にしているのは、社員と同じ目線でコミュニケーションを取ること。組織が大きくなると難しくなる部分もありますが、現場の目線を忘れないようにしています。
ライフマップのメンバーは「誰かの役に立ちたい」という思いが強い人ばかり。高校生のために、あるいは一緒に働く仲間のために、何ができるかをみんなが自発的に考えています。若いうちから責任のあるポジションを任せる文化もあって、20代で拠点の責任者や部長になるメンバーもいますよ。
突き詰める20代が、将来の「面積」を広げる
今の学生さんにアドバイスするとしたら、20代のうちに何か一つをガツッと突き詰めてほしいなと思います。営業でも何でもいいんですけど、ひたすらやる時期。そうやって自分の能力の「面積」を増やしていくことが、その後の報酬やキャリアに繋がっていく。迷うこともあると思うけど、選択肢が多い中で「これだ!」と決めてやり抜くことが、成長の一番の近道なんじゃないかな。
今後の展望
少子化という課題を、マッチングの精度で乗り越える
これから18歳人口が減っていく中で、教育業界はもっと複雑な課題に直面します。でも、人口が減るからこそ、一人ひとりの進路の重みが増してくる。今までは「集客」だけの相談だったものが、これからは「どう生き残るか」という経営に近い相談も増えてくるでしょう。
私たちは、高校生がミスマッチで学校を辞めてしまうような悲しい出来事を減らしていきたい。学校側が気づいていない「選ばれる理由」を掘り起こして、本当に必要としている高校生に届ける。そのマッチングを追求し続けることで、教育の未来を少しでも明るいものにしていきたいです。
編集後記
今回、佐藤社長のお話を伺って一番印象に残ったのは「納得感」という言葉です。私自身、就職活動を通して「どの会社に入るか」という条件ばかりに目が行きがちでしたが、大切なのは入った後に「ここで良かった」と思える自分自身の納得度なんだと気づかされました。
「社長になる」と宣言してそれを実現された有言実行の姿勢や、常に現場の社員一人ひとりと向き合う誠実さは、ビジネス経験のない私にとって非常に大きな学びとなりました。将来、自分が社会に出た際も、佐藤社長のように「誰かのために」という軸を持って、目の前の仕事に熱狂できる大人になりたいと強く感じました。