経営を支える仕事との出会い
経営を支える仕事に惹かれた
就職活動をしている中で、経営をサポートするような仕事に興味を持ちました。どの仕事がよいのかは、正直あまりイメージできていませんでしたが、もともと理系だったので数字を扱うことが好きでしたし、人間観察も好きでした。数字などの定量的な面だけでなく、感情的な定性面も含めて、さまざまな角度から経営を支えられる仕事がしたいと、漠然と思っていました。
広告運用から社会人スタート
就活ではメガバンクなどの金融機関や、経営コンサルティングを事業にしている会社を中心に見ていました。当時の銀行は「ザ・安定企業」という感じで、とても人気があったんです。そんな中、たまたまウェブマーケティングの会社と出会い、ご縁をいただいてスタートしました。最初の仕事は、GoogleやYahooで検索したときに、結果画面の上のほうに出てくる広告枠を活用して、企業様の売上をどう伸ばしていくかを考えることでした。
1人で100社超を担当
広告を出すだけではなかなかうまくいかないという体験があり、会社のことをもっと深く知らないとだめだと感じるようになりました。そこからWebマーケティング全般へと関わる範囲が広がっていきました。その頃は、1人で100社以上の案件を抱えていたんです。終電で帰ることも当たり前で、めちゃくちゃ忙しい毎日でした。体力的にも本当にきつい時期だったと思います。
独立、そして転機
1社と深く関わりたい
1社あたりに使える時間が少ないと、その会社のために考えてあげられることも、当然少なくなってしまいます。なかなかよい形で貢献できる環境ではないなと感じていました。だからこそ、1社にがっつり、時間的にも深く関わって、二人三脚で一緒に進んでいける支援がしたいと思うようになったんです。検索広告だけでなく、マーケティング全般を見られる形で支援したいと考え、独立して起業しました。弊所では、顧客心理から逆算した、戦略立案の部分から支援しています
Twitterで炎上した
当時はまだXではなく、Twitterと呼ばれていた頃です。クライアントさんとのちょっとしたトラブルがきっかけで炎上してしまい、精神的にかなり参ってしまいました。きっかけ自体は本当にささいなことでした。ただ、私がクライアントさんを信頼していて、クライアントさんも私を信頼してくれている状態でなければ、二人三脚で事業を育てていくのは難しいと、そのときに体験したんです。
高熱で売上が0に
もうひとつは、クライアントさんへの貢献にフォーカスしすぎて、無理をして頑張りすぎていた時期のことです。原因不明の高熱が3ヶ月ほど続き、入院もしました。体調的にクライアントさんへの対応ができなくなり、お断りしなければならない状況になったんです。当然、売上は減りますし、減った分を補う新規営業ができる状態でもありません。その結果、売上がリアルに0になりました。
両想いビジネスの誕生
炎上の経験から、ぼんやりと「両想いビジネス」というコンセプトが生まれてきました。そして高熱で売上が0になったとき、自分を犠牲にしてクライアントさんのために尽くすのではなく、自分の本心とも両想い、クライアントさんとも両想いという形でやっていきたいと思ったんです。この出来事が、今のコンセプトであり、コンサルティングスタンスを変えるきっかけになりました。
これから描くビジョン
両想いを増やしたい
クライアントさん自身が自分を大切にしつつ、家族やプライベートも大切にしながら、本当に相性のよい相思相愛のお客さまに恵まれる。そんな事業者さんを、コンサルティングを通じて増やしていきたいです。あわせて、両想いビジネスを実現するにはどうすればよいのか、教科書のように体系化したものをコンテンツとして、何かしらの形で世の中に残したいと思っています。コンサルティング事業とコンテンツ。この2つを、生きているうちに形にしたいです。
学生のみなさんへ
本心に素直に動く
学生のみなさんには、自分の本心に素直になって行動してほしいと思っています。最近は「自分を大切に」「好きなことを仕事に」というメッセージを、よく目にするようになりました。ただ、本心を大切にするといっても、いろんな意味があると思うんです。収入、生活、体力、挑戦など、それぞれの場面で自分の本心に向き合うことが、人生を充実させてくれるのではないでしょうか。
欲望も本心のひとつ
仕事やビジネスをやるからには、人よりよい収入が欲しい、よい生活がしたいと思うのは、いけないことでも何でもなく、当たり前のことだと思います。誰しもが持つ本心ですから、そうした気持ちもしっかり大切にしてほしいです。自分の欲望をアウトプットするのは少し恥ずかしい風潮もありますが、気にせずオープンにしていっていいと思います。
無理のサインを見逃さない
自分のスペックや体力を超えて頑張っているときは、「あなた無理しすぎですよ」というサインが、何かしらの形で出ると思うんです。頭があまり働かなくて、小指を壁にぶつけてしまったり、不注意で自転車同士でぶつかってしまったり。もちろん、体調を崩すこともあります。大事になる前にいったん立ち止まって、今のワークスタイルは本当に大丈夫なのかを見つめ直す。それも、本心を大切にすることに含まれると思います。
条件が整う前に挑戦
やってみたいことがあるのに、お金がない、時間がないと、条件で制限してしまうことがあるかもしれません。でも、条件がすべて整ったら本当にやりたいのであれば、整っていない段階からやってしまえばいいとも思うんです。将来どう役に立つのか、条件的にどうなのかは抜きにして、チャレンジしてほしいです。身近な友人や家族が、そんなスタイルで頑張ろうとしていたら、応援できる人であってほしいとも思います。
編集後記
「本心に素直になってほしい」という松山さんの言葉が、強く心に残りました。私自身、学生起業に挑戦する中で、ついあれもこれもと頑張りすぎてしまうことがあります。だからこそ、小指をぶつけるような小さなサインに気づいて立ち止まることも、本心を大切にすることだというお話は、とても刺さりました。また、売上が0になった経験から「両想いビジネス」という考え方が生まれたという流れにも、学ぶことがたくさんありました。条件が整うのを待たずに、まずは一歩踏み出してみようと思います。松山さん、貴重なお話をありがとうございました。