副業から始まった独立の道
副業が本業になった日
新卒でベネッセコーポレーションに入社し、2年ほど勤務したのち、外資系企業へ転職しました。もともとDX系のツールを扱う機会が多く、独学で習得していくうちに、データサイエンス案件やツールのセットアップといったDX関連の仕事を副業としていただけるようになりました。副業の収益が安定してきたため、これなら独立できると確信し、去年の5月に独立しました。それが独立の経緯です。
現在の事業内容としては、大きく2点あります。企業向けのコンサルティングやDX推進、そしてAI開発の業務。そして自社事業で様々なサービスをリリースしています。。
苦労と捉えていない生き方
苦労は苦労ではなかった
正直なところ、あまり苦労してきたタイプではないかもしれません。サラリーマンの仕事をしながら副業の案件が手に入って、それをやっていたら自然と拡大していった、という感じです。副業としては、比較的スムーズに案件が手に入ったほうだと思います。
もちろん創業期は、サラリーマンの仕事をしながら並行して4案件ほどこなしていて、毎日深夜1時ごろまで作業をしていたこともありました。ただ、それを苦労として捉えていないだけかもしれません。やりたいことをやっているので、必要な行動と努力をしただけ、という捉え方です。登りたい山を登りに行って「山登りで苦労した」というのは、なんだか違和感があるじゃないですか。それと同じ感覚です。
この感覚は20代のころからずっと変わっていません。きっと仕事が好きなんだと思います。学生のときよりもサラリーマンになってから人生が楽しくなったタイプです。仕事が性に合っている、ずっとそういう生き方をしてきたのかもしれません。
目指す未来
AIが動かす自律型の事業
家族を養い、ある程度ゆとりのある生活を送るという点では、現在のスタイルのままでも十分かもしれません。しかし、より大きな成果を成し遂げるためには、どう事業を仕組み化していくかが次のフェーズにおいて重要になると考えています。
今後の展望として、AIを活用した小規模な事業を複数立ち上げていく構想があります。AIによる「完全自律型の事業」を構築することをビジョンに掲げ、人が過度な労働に縛られなくてもよい未来を実現していきたいと考えています。
学生時代と海外での経験
レールのない環境で考える力
学生時代は、日本で幼少期を過ごしたのち、イギリス、そして高校は台湾、大学はオーストラリアと、環境を転々としてきました。そこから就職で日本に戻ってきた形です。オーストラリアはパースという地方都市の大学に通っていたのですが、あまりやることがなくて、正直つまらないと感じていました。それもあって、日本が好きだという気持ちが強くなり、就職は日本で、という選択をしました。
日本の社会は、平均的な人生を歩めるように設計され尽くしていると感じています。飲み会のコールなどの作法もそうですが、みんなが共通して楽しめるものが用意されている、ある意味レールのような環境です。海外に行くと、そうした乗れるレールがなくなるので、自分でどう生きていけばいいのかを主体的に考える機会になります。それはとてもよい経験だったと思っています。
これからの時代に必要な力
これからはより王道的な能力が重要になる
これからの時代、どんなスキルが必要になるのかという話をよく聞かれます。私が大事だと思っているのは時代に左右されない普遍的な能力がますます重要になると考えています。例えば、体力や問題解決能力。課題を見つけて、それを解決するためのアプローチを考えやり抜く力です。
江戸時代に行ったとしても、生き延びられる能力とは何だろうと考えてみてほしいんです。AIを使いこなす能力は、江戸時代に行ったら役に立ちません。どの時代、どの状況でも通用する普遍的な能力を身につけておくべきだと思っています。なぜなら、これからの時代はとんでもないスピードで物事が変わっていくからです。
問題解決能力、体力、コミュニケーション能力などこれからの時代はますます王道的な能力が重要になると考えています。これまで重要視されてきた専門スキルや知識はAIが代行するようになり指示する側の自力が重要になると思います。
学生へのメッセージ
変化に左右されない自力をつける
留学に興味がある学生も多いと思います。海外に行くと、日本にあるような乗れるレールが少なくなるぶん、自分でどう生きていけばいいのかを主体的に考えるきっかけになります。それはとても価値のある経験だと思います。
AIの時代は、これから変化がどんどん激しくなっていきます。だからこそ、変化に左右されない自力をつけてほしいというのが、いちばん伝えたいメッセージです。
編集後記
今回、仲山さんにお話を伺い、特に印象的だったのは「苦労はしていない」という言葉でした。自身の好奇心に従い、やりたいことに取り組んできた結果が現在の事業に直結しているというエピソードは、目標から逆算して行動するタイプの私にとって、非常に新鮮な視点でした。海外での経験や王道を重んじる姿勢など、これからキャリアを考える方々にとって指針となるお話を数多くいただき、大変貴重な時間となりました。ありがとうございました。