エンジニア一筋で歩んできた道のり
学校を出てすぐ、すぐに起業した
学校を卒業すると、すぐに独立して起業した。そこからは勉強の毎日だった。エンジニアリングを学びながら、社長として会社を経営する。休む間もなく働き続け、気がつけば、あっという間に3年が過ぎていた。
会社を吸収合併させて、アメリカに渡った
5年ぐらい経過したところで、一度流れを変えようということがありました。会社が別の会社に吸収されるような形で合併があって、私自身は外資系の会社に移り、そこから1年半ほどアメリカで働いていました。アメリカから戻ってからは、また日系企業で管理職兼エンジニアのような立場でしばらく働いていました。
独立して、10年が経った
そこまでは普通に会社員として働いていましたが、そこから独立して会社を立ち上げ、今の会社を10年ほどやっています。10期目です。
事業内容とお客様との関わり方
Webシステム開発を軸に、何でも対応する
事業内容は、基本的にはWebシステムが中心です。Webサイトはもちろん、予約管理システムや在庫管理システム、経理のシステムなどを、オリジナルで開発したい企業さん向けに手がけています。コンビニなどの店舗にある決済端末の開発するプロジェクトに参画したこともあり、金融系からWebサイトまで幅広く対応しています。
紹介だけで、じわじわ広がってきた
新規のお客様は、ほとんどが紹介です。企画系のマッチングサイトに登録して仕事を奪い合うような形で取っているわけではなく、長年の付き合いのお客様からのご紹介の中で、徐々に幅を広げてきました。人数もキャパも限られているので、規模を拡大しすぎると忙しくなって回らなくなるだけなので、そこはバランスを取りながらやっています。
苦労してきたこと、向き合い続ける課題
サイバー攻撃という、終わりのない戦い
創業から10年、いろいろな出来事がありましたが、いちばん苦労しているのはサイバー攻撃への対応です。私たちがリリースしたサイトも、当然攻撃を受ける対象になります。サイトがダウンしてしまったり、改ざんされてしまったりすることもあり、いろいろな攻撃がある中で、それにどう対応していくかというところは試行錯誤の連続でした。対策は十分にしているつもりでも、今日大丈夫だったからといって、明日も大丈夫とは限らない世界なので、そこの対応がいちばん大変なところです。
海外から、とくに中国からの攻撃が多い
アクセスログを追っていくと、1日で中国やアメリカなど、普通ではありえない量のリクエストが飛んでくることがあります。とくに中国からのアクセスは多く、あまりひどい場合には地域別に接続を遮断してしまうこともあります。
毎日更新されるログが、いちばんの教材
お任せいただいている会社さんのサイトで日々起こる不具合や攻撃という「事件」は、毎日たまり続けています。たとえばサイトが20個あれば、その20個それぞれのログを解析して、どういう攻撃を受けているか、どんな手口が出てきているかを追いかけていく必要があり、これが私たちにとっていちばんリアルな勉強になっています。
AIをどう活用しているか
手軽に作れる時代だからこそ、AIコーディングに挑戦する
コーディングを覚えなくても、ある程度のものは作れる時代になってきていて、私たちのような開発ベンダーの仕事がなくなるのではないかとも言われています。だからこそ、AIを活用して人がやるよりも開発が早く、クオリティが高いものをどれだけ作れるかというところに、日々挑戦しています。実際、いまの第一線のエンジニアで、コーディングを一から手組みでやっている人はほとんどいません。
半年で、HPの流入が10倍になった
今年になって、10年間使い続けた自社Webサイトをようやくリニューアルしました。プレスリリースも、PRタイムスなどを使ってちょこちょこと発信するようにしました。活動をはじめる前は、ほとんど何の発信もしていないサイトでした。それが、半年でだいたい10倍ぐらいまで伸びています。うちの場合、仕事のほとんどが既存のお客様からの紹介なので、まったくの新規開拓という意欲はそれほど強くありませんが、具体的にやりたいことが決まっている企業さんからのお問い合わせが増えるのは、ありがたいことだと思っています。
これから目指す会社の姿
作って終わりではなく、保守までを担う
AIを使えば開発は早くできますが、大事なのはそこで終わらないことです。365日ちゃんと稼働しなければいけないシステムで、障害が起きたときに誰が責任を持って対応するのかというところが、いちばん問われる部分です。うちとしては、AIも使いながら開発ができて、なおかつそれを支える体制も持っている、というところを強みにしていきたいと思っています。
安心して任せられる会社でありたい
AIはサイバー攻撃に使われることも多いので、お客様の大事なデータを守るというところも、これからますますミッションになってきます。そこの知見を活かして、安心・安全に任せてもらえる会社でありたいと思っています。素人でも、それなりに動くものは作れてしまう時代だからこそ、何かあったときに対応できるかどうかが、いまの分かれ目になっていると感じています。
編集後記
今回のお話でとくに印象に残ったのは、AIが当たり前になった時代でも「作って終わりではない」という姿勢を貫いていることです。便利なツールが増えるほど、その裏側で誰が責任を持つのかという視点が大事になるのだと感じました。貴重なお話をありがとうございました。