仕事のための人生をやめた
もともとは会社員として20代を過ごしていました。当時は、仕事のための人生を送っているような感覚がありました。それはそれで一生懸命にやっていたのですが、このままでよいのだろうかという気持ちがどこかにありました。
あるタイミングで、これからは私の人生のための仕事をしようと決めて起業しました。そこから、もともと得意だったシステム関連の業務や、人材関連の業務を中心に、いろいろな方に支えられながらここまでやってきたという感じです。
在宅ワークになるための実践型スクール
事業内容としては、システム開発やWebサイトの開発、人材のご紹介などをおこなっています。そのなかでも、現在いちばん力を入れて取り組んでいるのが「みらいコーデ」という人材育成サービスです。
みらいコーデは、在宅ワークになりたい人のためのスクールです。たとえば、ショップ店員や外回りの営業の方のようなパソコンをあまり触ったことがないといった、いわゆるIT初心者の方が在宅ワークになるための実践型のスクールになります。ちょうど今年の5月にリリースをして、2カ月ほど経ったところなので、今まさに力を入れて進めている段階です。
◼️在宅ワークになるためのオンラインキャリアスクール「みらいコーデ」
https://mirai-coordinate.jp/
きっかけであり続ける存在に
弊社のコンセプトとして大切にしているのは、関わった一人ひとりのターニングポイントになるサービスを提供するということです。これは人生においても、会社にとっても同じだと思っていて、システム開発を通じて開発者と関わる前後で業務効率が大きく変わったり、売り上げが倍になったりする。そういう変化をつくれることが、ひとつの価値だと考えています。
個人の方であれば、在宅ワークへの転職をきっかけに、東京でしか働けなかった人が地元に戻れるようになるとか、そうした自由を取り戻す瞬間もターニングポイントだと思っています。今後もこうした「人生のターニングポイントであり続けよう」という在り方は、ビジョンというより会社としての軸として持ち続けたいです。
東京から地元へ戻る選択肢
実際に、みらいコーデで教えていた方も、来月には東京から田舎の実家に戻る予定だと話していました。私自身もずっと東京で働いていましたが、今は福岡を拠点にしています。もちろん在宅ワークになったからといって全員が地元に戻るわけではありませんし、システム開発の法人のお客さまであれば拠点自体を変えることもあまりないので、大きな変化はまだ出ていません。ただ、まだリリースから2、3カ月なので、これから積み上げていけば、地方創生のような広がりにもつながっていくのではないかと感じています。
学生時代はバンド漬けだった
学生時代は、ずっとバンドをやっていました。邦楽ロックが流行っていた世代でもありますし、洋楽ではテクニカルな演奏で知られる海外のロックバンドが好きでしたね。パートはギターボーカルでした。目立ちたがり屋ではあったと思います。
勉強より交友関係を
学生のうちは、正直に言うと勉強は二の次でよいと思っています。単位さえ取れれば、それでよいのではないでしょうか。それよりも重要視してほしいのが、交友関係をとにかくつくっていくということです。
たとえば、今20歳前後の皆さんが30代、40代になったころには、周りの友人の多くが事業部長のような役職に就いています。もともとはただの友達、ただの飲み仲間だと思っていた人が、いつの間にか偉くなっていて、そこから「新しいことをやろう」「システム関連なら知り合いがいるから頼もう」という話につながることが、私の仕事のなかでも実際に多くあります。人脈をつくり、そこでの関係性を長く保っていくということは、それ自体を目的にするわけではありませんが、非常に重要だと感じています。
人格者であることの方が大事
友人として長く付き合いができる人格者になることのほうが、大学時代においてはよほど重要だと思っています。それさえできていれば、大学生としての本分はもう十分で、あとは思い切り遊べばいいのではないでしょうか。その過程で友人と多く時間を過ごすことも、同じくらい大切だと思います。
よく「自分探しの旅」と言って海外に出る学生もいますが、海外に行っても人と接しなければ何も変わりません。結局は人間関係なんですよね。そこから逃げずに向き合っていくことが大事だと思います。真面目に勉強だけをやってきた人ほど、社会に出てから壁にぶつかりやすい面もあります。学生時代にやっておくべきコミュニケーションや人間関係づくりを、社会人になってから仕事をしながら学ぶのは、想像以上に大変なことです。だからこそ、今のうちに数年かけて身につけておいてほしいと思います。
編集後記
今回インタビューをさせていただき、勉強よりも人との関わりを大切にしてほしいというお話が、とても印象に残りました。私自身も長期インターンなどをとおして社会人の方々とお話しする機会が増えているのですが、そこで築いた関係が将来につながっていくのだと、あらためて感じました。小野さんの、地方から新しい働き方を広げていきたいという思いにも、共感する部分が多かったです。貴重なお話をありがとうございました。