インタビュー

「事業に寄り添い、柔軟にともに歩む。」及川正雄が選んだ小さな会社のための伴走者という道

「事業に寄り添い、柔軟にともに歩む。」及川正雄が選んだ小さな会社のための伴走者という道
PROFILE
株式会社スパロウテイル 代表取締役
及川正雄

中小企業の「メディアを使えない」を変えたくて起業した

予算がなくても、あきらめてほしくない

私が起業したきっかけは、会社員時代に感じていたある違和感でした。大きな企業であればメディアを使ったプロモーションに予算をかけられますが、コンパクトな会社ではそうもいかない場合も少なくありません。予算がつかないからと、メディア活用そのものをあきらめてしまう企業が多いのではないかと感じていたんです。それなら、私が直接その手伝いをできればいいのではないかと思うようになりました。普段はなかなかメディアを活用しづらい会社にも、無理のない形で関わっていけるのではないかと考え、勤めていた会社を辞めて起業することにしました。特別な決意というよりは、目の前の課題に対して「やってみよう」と思えたことが大きかったですね。

撮影から運用まで、伴走するメディア支援

小さな会社と二人三脚で

事業内容としては、写真や動画の撮影が中心と思われがちですが、実際はそこで終わらないケースも多いです。撮影から編集、そしてそのメディアをどう活用して運用していくかというところまで、一貫して対応させていただくことがよくあります。もちろん「撮って渡すだけ」のご依頼にもしっかりと価値を感じていただけるよう、撮影技術や現場での力を尽くしていますが、一方で採用促進や商品PRなど、目的や状況に合わせた柔軟な伴走支援を行っています。ただ制作するだけでなく、お客様の多目的な活用まで一緒に寄り添って考える姿勢を大切にしています。

VRで介護の世界を変えたい

認知症の世界を体験できるVRという挑戦

今後のビジョンとしては、地域でのコラボレーションを大切にしたいという思いがあります。点と点が細やかにつながるような取り組みを、今後も継続していきたいと考えています。そしてもうひとつ、少し話は変わりますが、VRを使った新しい取り組みも進めています。VRを用いて、認知症の世界を体験できるコンテンツを自社コンテンツとして作っていて、これは介護業界向けにソリューションとして提供する新しい挑戦です。先日も介護分野の展示会に出展させていただきました。この分野のコンテンツを少しずつ増やしながら、今後は営業も広げていきたいと考えています。

実績づくりが目下の課題

一方で課題も感じています。介護施設では、こうした取り組みを導入した前例があまりなく、予算を確保しにくいというお声もあります。実績がまだ多くない中で、どのような形でお届けすればご納得いただけるか、そこが今ひとつ大きな課題だと感じています。焦らず、一つひとつ丁寧に向き合っていきたいですね。

地域とつながる、少数精鋭の未来

大きくするより深くつながる

会社の規模を大きくしていくかというと、今のところ、組織を急拡大する考えはありません。ただ、日々の多岐にわたる業務に対応していく中で、責任感を持ってさまざまな課題に多面的かつ能動的に一緒に向き合ってくれる存在がいると助かる場面が増えてきました。大きな組織を目指すというよりは、少数精鋭で一緒に歩んでいける仲間が今後いてくれたらいいなと思っています。

学生へのメッセージ

考えすぎず飛び込んでみる

就職活動をしている学生のみなさんには、あまり難しく考えすぎずに、いろいろな会社やさまざまな分野を経験してみてほしいとお伝えしたいです。私個人としては、まず飛び込んでみるということも、ひとつの良い選択肢なのではないかと思っています。頭で考えすぎるよりも、実際に動いてみることで見えてくるものがきっとあるはずです。

編集後記

今回のインタビューを通して、及川さんの「予算がないから」であきらめてほしくないという思いがとても印象的でした。中小企業の伴走者でありたいという姿勢も、VRという新しい挑戦に対する姿勢も、どちらも地に足がついていると感じます。私自身も学生起業に挑戦するなかで、飛び込んでみることの大切さをあらためて実感しました。及川さんのように、目の前の課題にまっすぐ向き合う姿勢を、これからの活動や挑戦に活かしていきたいと思います。