インタビュー

営業で人生が変わった。大学を中退して起業を選んだ僕が、次世代の「挑戦」を応援し続ける理由。

PROFILE
株式会社GearChange 代表取締役
古井田宏輝

経歴・創業背景

「普通の大学生」が営業に熱中し、大学を辞めるまで

大学1、2年生の頃は、本当にどこにでもいる普通の大学生だったんですよ。サークルに入って、遊ぶためのお金を稼ぐためにバイトして。でも、2年生の冬休みに営業の長期インターンに参加したのが、僕の人生の大きな分岐点になりました。当時は今ほどインターンが一般的じゃなかったんですけど、何か熱中できるものが欲しかったんですよね。

高校時代は野球部で甲子園にも出たんですけど、あの頃の熱量に比べると、大学生活は楽しいけどどこか物足りなくて。「このまま終わっていいのかな」っていう焦りがありました。そんな時に出会った営業の世界で、自分の課題に向き合って乗り越える楽しさを知ったんです。結局、当時の社長から「自分でやってみれば?」と声をかけてもらったのをきっかけに、大学4年生の秋に中退して起業しました。親とは大喧嘩しましたけどね(笑)。でも、すでに営業でしっかり稼げる自信があったから、僕にとってはチャンスでしかなかったんです。

事業モデル

住宅設備の営業から、次世代のキャリア支援まで

最初はソフトバンクの代理店として、インターネット回線の訪問営業からスタートしました。学生インターンを中心に組織を作って、一時は20人規模までいったんですけど、2年目にコロナが直撃して。メンバーが2人まで減ってしまった時期は、正直かなりしんどかったです。

そこから「中長期的に成長できるビジネスを」と考えてたどり着いたのが、今のメイン事業であるリフォーム事業です。戸建てのお客様に対して、給湯器や太陽光パネル、蓄電池といった住宅設備の販売・設置、そしてアフターフォローを行っています。また、グループ会社として「ファンキャリア」という、新卒向けの人材紹介や企業と学生のマッチングを行う事業も展開しています。これも、当時のインターン生だったメンバーが「人材の事業がやりたい」と言ったのがきっかけで、子会社として独立させたものなんですよ。

組織・採用

メンバーの「なりたい姿」を最優先する組織文化

弊社が一番大事にしているのは、メンバー一人ひとりのキャリアですね。本人がどうなりたいかという願望を聞いて、そこに向けて弊社で働くことがどうプラスになるのか、一緒に言語化しています。モチベーションが下がる一番の理由は、今やっていることと自分の将来が繋がっていない「不一致」だと思っているんです。

だからこそ、定期的な1on1や、毎週水曜日の朝礼でカルチャーを共有する時間を設けています。よく成果を出す人の特徴として「素直・熱量・主体性・目的意識」の4つを挙げるんですけど、特に「素直さ」は成長に直結します。先輩からのフィードバックを素直に受け止めてすぐ行動する。そんな「素直で良い奴良いメンバー」が集まって、お互いにギブし合いながら「共に勝つ」文化が浸透しているのが、弊社の強みですね。

成長の要因・今後の展望

2030年、売上50億。挑戦の選択肢を広げる母体でありたい

ここまで続けてこられた原動力は、やっぱり責任感です。僕を信じてついてきてくれるメンバーの選択を「正解」にするのが僕の仕事ですから。そのためには、僕自身が誰よりも成長し続けなきゃいけない。常に新しい情報をギブし続ける存在でありたいと思っています。

今後の展望としては、2030年までに売上50億、利益6億、グループ5社という目標を掲げています。将来的には上場という選択肢も持てるような規模にしていきたいですね。ただ、事業内容そのものに固執はしていません。メンバーが「こんなことを実現したい」と思ったときに、それを叶えられる挑戦の場としての母体でありたい。今はリフォーム事業がメインですが、今後は訪問買取など、既存の事業とシナジーが生まれる分野にも積極的に参入していくつもりです。

若者へのメッセージ

「やりたいこと」がないなら、まずは「できること」を増やせばいい

「やりたいことが見つからない」と悩む学生さんは多いですが、20年そこら生きてきて見つかっている方が珍しいですよ(笑)。視野が狭い状態では、そもそも自分に向いていることも分かりません。だから、まずはビジネスの現場に飛び込んで「できること」を増やしてほしい。その過程で「あ、自分はこういう瞬間にやりがいを感じるんだな」っていう原体験が見つかるはずです。

もし起業や新しいことに挑戦したいなら、その選択を「正解」にするための努力を全力でやってください。僕も起業した時は「道を外した」なんて言われましたけど、結果を出せば周りの反応は変わります。営業は、どんな分野にも通用する汎用性の高いスキルです。失敗を恐れずに、自分の殻を破る経験をたくさん積んでほしいなと思います。

編集後記

今回、古井田社長にお話を伺って一番心に響いたのは、「自分の選択を正解にする」という言葉です。私自身、周りの目が気になって一歩踏み出せないことが多々ありますが、結果が出るまでやり抜くという覚悟こそが道を切り拓くのだと痛感しました。

また、メンバーのキャリアを第一に考え、やりたいことを事業化させるという懐の深さにも驚きました。「ビジネス未経験だから」と尻込みするのではなく、古井田社長が仰るように「まずはできることを増やす」というスタンスで、私もインターンなどを通じて自分の視野を広げていきたいです。挑戦することの尊さを改めて学んだ取材でした。