感性から生まれたマーケティング会社
高校時代のジャズトランペットから始まった
高校時代は音楽に明け暮れていました。ジャズトランペットをひたすら練習していて、今思えば「人の心を動かすこと」への関心は、あの頃からずっとあったんだと思います。
慶應義塾大学に入学したんですが、正直ほとんど行っていなくて、途中で中退しています。在学中はインターンをしながら、自分でもいくつか事業を立ち上げていました。LP(ランディングページ)の制作・納品、クリニックのホームページ制作、家庭教師サービスの立ち上げ、そして香水ブランドまで。
香水はデザインから工場への問い合わせ、製品化、ポップアップ販売まで自分たちでやりました。べつに香水に特別な思い入れがあったわけじゃなくて、「楽しそうだからやってみた」という感じです(笑)。
事業への衝動が先にあった
お金を稼ぎたいというよりも、「事業をやってみたい」という気持ちの方が先にありました。振り返ってみると、いろんなことに手を出してきたわけですが、根っこにあるのはずっと「人の気持ちを考えること」だったと思います。マーケティングって、それが全部なんですよね。なんでこの人はこう感じるんだろう、なんでこの行動が起きるんだろう—そこを深掘りすることが、自分にとって自然な営みだったんだと今は感じています。
マーケティングを基盤に、世界へ
強みベースで選んだ事業領域
就職はせず、そのまま Forest Dali を立ち上げました。マーケティングの会社、というのは最初から決めていましたね。世の中には「営業で伸びている会社」と「マーケティングで伸びている会社」の2種類があると思っていて、自分はマーケティングだろうという確信がありました。
ただ、大きな野望だけ語って何も動かない経営者にはなりたくなかった。「ちゃんと数字が作れる事業をやらないといけない」という感覚はずっとあって、そういう意味では強みベースで選んだ領域です。
事業内容としては、SNS 広告(Instagram・X など)を中心に、戦略設計・クリエイティブ制作・広告運用・導線設計までを一気通貫で支援しています。データに強く、感性も大切にする—それが Forest Dali のスタンスです。
「なんで」を深掘りする文化
弊社で大切にしていることのひとつが、「なんで」を問い続ける文化です。なんでこの感情が起きたのか、なんでこの行動につながったのか——社内では毎朝、日報を提出していて、 その日に自分が感情的に反応した瞬間とその理由を深掘りして書くことを習慣にしています。
これは社員・インターン生を問わず全員に求めていることで、マーケティングの仕事に直結するだけでなく、自分自身をよく知ることにもつながっています。「なんで今日の映画が面白かったんだろう」みたいな日常的な問いも、みんなでよく話し合います。
平均年齢22歳、40人弱の若いチーム
今の弊社は40人弱で、平均年齢が22歳くらい。私自身が25歳で、チームの中で一番年上というくらい若い組織です。
他社との違いを挙げるなら、この「若さ」はまちがいなくその一つです。SNS のトレンドやユーザーの感性に近いところで動けるのは、デジタルネイティブな世代が集まっているからこそ。採用もInstagramやFacebookの広告を活用していて、マーケティングの知見を自社の採用に活かす形にしています。
感動するシーンといえば、メンバーが以前できなかったことを当たり前にこなせるようになった瞬間を目の当たりにする時です。感情が大きく揺れるタイプではないんですが、そういう瞬間はすごく「いいな」と思います。
ビジョンは「ソニーのような会社」
マーケティングは手段、本当の目的はエンタメ展開
「マーケティングの会社」だけでいたいとは思っていなくて、いろんなジャンルに横断する 事業をたくさん作っていきたいというのが、ずっと変わらないビジョンです。今はそのための基盤としてマーケティングを仕込んでいる感覚です。
具体的には、音楽・キャラクター IP・映像など、エンタメ領域に参入していきたいと考えています。最終的なイメージは、ソニーのような会社です。ソニーがラジオやテープレコーダーなどの音響機器を出発点に事業を広げていったように、自分たちも何をベースに拡大していくのか、その戦略を考えながら動いている感じです。
ミッションとして掲げているのは「世界で最も愛される日本企業へ」。まだ海外進出はこれからですが、それも当然視野に入っています。
初速がすべてを決める
宇宙はビッグバンの初速が非常に速かったからこそ、今の広大な宇宙ができたわけです。これって物理法則だと思っていて、何事も「立ち上がりのスピード」によって世界が決まる気がしています。
弊社は創業3年で年商10億円を超えました。10年かけて10億に届く会社と、3年で届く会社では、その後の世界がまったく違う。成長することも大事ですが、そのスピードが何より大事だと思っています。
インターンを考えている人へ
大学は休学してもいい、くらいに思っている
正直なところ、「大学は、入学した事実が履歴書に書ければそれでいい」と思っています(笑)。インターンの子たちにもそういう話をしていて、時には「大学を辞めさせようとしてる」と受け取られることもありますが、実際には進路の選択肢を一緒に考えている感覚に近いです。 「なんで行ってるの?」と聞くと、多くの人が「惰性で」「保険として」と答えるんですよね。それなら早く社会に揉まれた方がいいと本当に思っています。休学してインターンに全力を注ぐのも、一つの選択肢として全然アリです。
どのフェーズの会社に出会うかで人生が変わる
私自身がインターン経験者で、当時の上司は20代後半。その人が今大きな会社を経営しているのを見て、「どのフェーズの会社に、いつ出会うか」ってとても大事だなと実感しています。
弊社にはインターン開始2ヶ月で月1,000万円規模の広告運用を担当したり、半年で採用担当を一人で任されたりしたメンバーもいます。裁量が大きいのは、その人のポテンシャルを見て案件を任せていくスタイルだから。
また、キャリアや将来について悩んだときには、業務内でこまめに面談をしたり、ときには経営陣と1〜2時間かけて食事に行きながら、一緒に考える機会があります。年齢が近い分、日々の小さな悩みも相談しやすく、将来に向けて伴走してもらえる環境だと思います。
成長したいと思いながら踏みとどまっているくらいなら、まず応募してみてください。スピード感のある環境に身を置くこと—それが、最初の一歩としていちばん大事なことだと思っています。
編集後記
矢延さんのお話で一番印象に残ったのは、「初速」という言葉です。ビッグバンの話をしながら、「立ち上がりのスピードが世界を決める」とおっしゃっていて、創業3年で年商約10億円という数字がその言葉の重みを感じさせました。 私自身、就活を意識し始めてから「大企業か、ベンチャーか」と漠然と考えることが増えましたが、大切なのは「どのフェーズの会社に出会うか」なのだと気づかされました。感情を深掘りする文化や、裁量権の大きさも含めて、Forest Dali はまさに「初速」を体験できる場所なのだと感じます。