次男との日々が、起業のきっかけになった
私が起業を考えるようになった一番のきっかけは、人一倍ユニークな感性や特性を持った、次男との愛おしい日々にあります。周りの目を気にせず、ただまっすぐに今を生きる次男の姿を見ていて、「自分らしく生きる」ということの本当の尊さと大切さを、私のほうが日々教えてもらったと感じています。
会社員をしていたころは、自分らしさよりも世間体や会社の中でどう振る舞うかばかり考えていたと思います。でも次男との時間の中で、その考え方が少しずつ変わっていきました。
労働組合を立ち上げて学んだ「貢献」
会社員時代には、労働組合を立ち上げたこともあります。過酷な環境の中で、社員の権利を守るために交渉をしてきました。その経験の中で強く実感したのが「貢献」という言葉の重みです。
誰かのために動くことで、自分自身も満たされる。感謝と貢献が循環していく組織を、自分の手で作りたい。そう思ったことが、起業への一歩になりました。
3本柱の事業と、そこから生まれた新しい挑戦
弊社は、通信関連の人材サービス・営業代行、広告・SNSマーケティング、研修・セミナー事業の3本柱で事業を展開しています。今は正社員はおらず、私を含めて10人の業務委託メンバーで運営しています。
SNS運用の経験が、広告事業につながった
広告・SNSマーケティングの領域に事業を広げたのは、私自身のSNS運用の経験がベースになっています。フォロワーはおかげさまで約2万5,000人まで育てることができ、発信することの影響力や、誰かを応援できるメディアの価値を、身をもって実感しました。
現在は、飲食店を応援するメディア「飯コミニティ」など、新しいメディアの育成にも取り組んでいます。
今、一番の課題は「組織づくり」
創業してから、経営者として初めての挑戦を重ねる毎日です。現在はまだ私1人での奮闘が続いている部分が多くあります。だからこそ、組織体制をきちんと築いていくことが、今いちばん向き合うべき課題だと感じています。
採用の面では、Web上での導線の強化や採用ブランディング、採用サイトの作成にも関心を持っています。あわせて、経理まわりなどバックオフィス業務の効率化についても、AIの活用やシステム化を含めて、これから力を入れていきたいところです。
2030年に向けて描いている姿
2030年までに、年商5億円規模、従業員100人規模の会社を目指しています。しかし、数字を達成すること以上に大切にしたいのは、メンバー1人ひとりが「貢献する喜び」を感じられることです。
感謝と貢献が循環する企業風土が根づけば、組織の中の摩擦も減っていくと思っていますし、それぞれのやりがいにもつながっていくはずです。数字と一緒に、その風土をどう育てていくかを、これからも考え続けたいです。
学生や若手に伝えたいこと
人生は一度きりで、毎日の大切な時間が命そのものです。だからこそ、両親への感謝を忘れずに、自分らしく生きることが、いちばんの親孝行になるのではないかと思っています。
感謝の気持ちを忘れず、日々を一生懸命に生きていれば、周りからの支援やチャンスは自然とついてきます。だからこそ、常に謙虚な気持ちを持って、努力を続けてほしいなと思います。
編集後記
今回のインタビューでは、山田さんの「自分らしく生きる」という言葉の背景に、ご家族との日々や労働組合での経験があることが伝わってきました。数字の目標だけでなく、感謝と貢献の循環という組織の在り方まで語ってくださったのが印象的でした。組織づくりの真っただ中にいる会社ならではの、リアルな課題感も感じられる時間でした。貴重なお話をありがとうございました。