生涯現役時代の実現を目指して
シニア世代の活躍の場を広げ、元気な日本の未来をつくる
パソナマスターズは、「人生100年時代」における新たな働き方と価値創造を提案する、ミドル・シニア領域専門の人材サービス企業です。
パソナグループは、1980年から中高年人材の能力開発や経験豊富な定年退職者のセカンドキャリアを支援するサービスなど、シニアの活躍を支援する様々な取り組みを推進してきました。パソナマスターズはそれら知見と実績を受け継ぎ、ミドル・シニア人材がこれまで培ってきた豊富な経験と能力を活かして、年齢を問わず誰もがその人らしく活躍できる機会の創出に取り組んでいます。
シニアこそ、これからの主役に
超高齢社会
日本は超高齢社会であり、少子化の進行などを背景に人口減少も進んでいます。今後は、人口減少や人材不足への対応が、社会全体における大きな課題になると考えています。
「超高齢社会」と言われると、シニアの絶対数が今後も増え続けるようなイメージを持たれるかもしれません。しかし、人口減少が進む日本においては、シニア人材も決して当たり前に確保できる存在ではありません。だからこそ、豊富な経験や知見を持つシニア人材は、これからの社会においてますます重要な存在になると考えています。
定年後、「シニア枠」ではなく、経験を活かす働き方へ
多くの企業では、定年制度に加え、定年後も働き続けられるよう再雇用などの継続雇用制度が設けられています。国も高年齢者雇用安定法により、ご本人が希望する場合、65歳まで働き続けられるよう、企業に雇用機会の確保を義務付けています。
ただ、組織を出て卒業された方が新たに仕事を探しに行くと、昨日までオフィスで活躍されていたり、技術の現場で最前線に立たれた方であっても、組織を出た途端に世の中でラベリングされるのが「年齢」だけになってしまう。急に「シニア枠」に当てはめられ、シニア向けの仕事をご案内されることになってしまうことが多くあります。
もちろん、どの仕事に優劣があるということではありません。しかし、これまである領域で最前線の仕事をされてきたのであれば、その経験をそのまま活かせるお仕事をご案内したい、というのが私たちの思いなのです。だからこそ、なるべく長いブランクをつくらず、週2日でも3日でも、短時間でもいいので、社会との接点を持ちながら活躍し続けられる環境作りが、とても大切だと思っています。
働く・健康・学びは一体
働くということと、健康でいること、そして学び続けること。この三つは切り離せないものだと私たちは考えています。なので、私たちは単にお仕事をご案内するだけの会社ではなくて、健康に働き続けるための「マスターズ・ウェルビープラス®」というヘルスケア事業と、「パソナリカレント」というセカンドキャリア支援・学びの事業も展開しています。
長く活躍されているシニアの方々を見ていると、働き続けるための一つの武器として、ご自身の健康管理をしっかりされている方が非常に多いと感じます。皆さん、様々なスキルをお持ちですが、働くためのスキルとしての「健康リテラシー」が高い方がとても多いんです。年齢だけ聞くと身構えられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にお仕事していただくと、見た目も若々しくて、お仕事ぶりも本当に素晴らしい。私は日々、その姿から多くの刺激をいただいています。
シニアこそAIの適性がある
最近でいうと、まさにAIですね。シニアとITというと、少し距離があるように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちはシニアこそAIとの相性が良いと思っています。AIを活用するためには、目的に応じて適切な指示(プロンプト)を出すことが重要です。
シニアの皆さんは、これまで様々な環境で多くの方に仕事の指示を出し、組織を動かしながら成果を生み出し、今の日本を作ってきてくださった世代なんです。だからこそ、成果につながる指示の出し方を、一番良く理解されているのだと思います。
「AI」や「IT」と聞いた瞬間は苦手意識を持たれるシニアの方もいらっしゃいますが、実際に使い始めると一番使いこなせるのはシニアの皆さんだと感じています。パソナマスターズの中でも「AI×シニア」という取り組みの一つとして、生成AI初級講座を開設しています。パソナマスターズから派遣社員として就業いただいている方のうち、ご希望される方には無料で受講いただける仕組みとなっており、修了後は認定も行っています。マスターズからお仕事をしていただいている方々が、AIの基礎的なリテラシーを備えた人材として評価されるようなブランディングも進めているところです。
企業の競争力は、シニアが輝く職場から
シニア活躍の環境づくりが企業成長の鍵
これから企業の競争力というのは、どれだけシニア人材が活躍できる環境作りができるかということが、キーになってくると思っています。
国も高齢就業者の労働災害対策を進めるなど、シニアが安全に働き続けられる環境づくりを重視するようになってきています。実際に仕事をしている中で起こるトラブルや事故がシニア層で増えてきていることを受けて、国としても高齢者向けの対策を進めなければいけない、という流れになっているんです。企業もこれから、シニアが増えていく中でどういう環境作りをするか、という視点を持たなければいけない時代になっていくと思っています。
経験は誰かの「これから」へ
最後に、年齢に関係なく仕事をしたい、活躍したいという方々が活躍し続けられる社会を作っていくことが、私たちパソナマスターズが目指していきたいビジョンです。
私たちがご支援している世代の方々は、自分たちがこれまで受け取ってきたものを次の世代に渡していきたい、お世話になった会社に恩返しをしたい、という気持ちをとても強く持っていらっしゃいます。
これは少し余談ですが、人が発達していく中で、若い頃はどちらかというと自分の成果や手柄を求める「獲得」の時期にあって、利己的になりやすいと言われています。ただ、成長していく中で必ず「利他的」になっていく成熟期が訪れるらしくて。「誰かのために何かを渡し始める」、これが人として成熟していくということなんだそうです。ミドル・シニアの方々が、まさにそうした時期を迎える世代です。だからこそ、誰かのために貢献したい、という気持ちが生まれてくる。その想いと企業のニーズを結び付けていくことが、私たちの大切な仕事だと思っています。
パソナマスターズのコーポレートサイトには「STORIES」として、さまざまな分野で活躍するシニア人材の事例を紹介しています。是非こちらもご覧ください。
編集後記
今回のお話で印象的だったのは、シニアの方こそAIの適性が高いというお話です。経験豊富な方の指示の出し方が的確という視点は、今まで考えたことがありませんでした。人生100年時代という言葉の裏に、これだけの人口動態のデータや、企業の制度設計の変化があることも初めて知りました。働く・健康・学びを一体で考えるという姿勢は、学生の私たちの将来にも通じるところがあると感じ、とても勉強になりました。貴重なお話をありがとうございました。