インタビュー

「見えている世界がすべてじゃない」―従業員に届けたい選択肢

「見えている世界がすべてじゃない」―従業員に届けたい選択肢
PROFILE
株式会社マーキュリー 取締役社長
秋間 剛

就任のいきさつ

採用と教育に向き合い、900名規模から5,000名超へ

私が株式会社マーキュリーの取締役社長に就任したのは、2024年5月のことです。

2016年に入社して以来、主に採用や教育の領域に携わってきました。新卒採用では7年連続で目標を達成し、入社当時900名規模だった会社は、現在では5,000名を超える規模になりました。 あわせて、外国籍社員を採用する基盤づくりや、新規事業の立ち上げにも携わってきました。振り返ると、いまの立場は、その積み重ねの延長線上にあるのだと思っています。

事業内容

「人」を軸に、活躍できるフィールドを広げる 

マーキュリーは、人材サービスを中心に事業を展開しています。セールスプロモーションでは販売・営業支援を、アウトソーシングでは観光をはじめとした幅広い領域の業務支援を行っています。 

教育とエンターテインメント事業も展開

また、エデュケーションでは専門学校や日本語学校、通信制高校の学習サポート校を運営。エンターテインメントでは、仕事体験テーマパーク「カンドゥー新利府」や、イベントスペース、新宿の小劇場「シアターマーキュリー新宿」を展開しています。

事業は違っても、根底にあるのは「人の可能性を広げる」という考え方です。

描いているビジョン

一人ひとりが、より多くの選択肢を持てる会社へ 

私がこれから実現したいのは、社員一人ひとりがマーキュリーを通じて、より多くの選択肢を持てるようにすることです。

当社がこれまで大きな柱にしてきたのは、通信業界の販売支援です。店頭で経験を積み、店長や現場のリーダーとしてキャリアを築く人もいます。一方で、販売の経験を生かして本社の採用や管理部門へ移ったり、新しく立ち上げた事業に挑戦したりする人もいます。

だったら、その「次の選択肢」を会社やグループの中にもっと増やしていけばいい。それが、社員の可能性を広げることにつながると思っています。

選べるフィールドは、実際に広がっている

実際、コロナ禍前は携帯ショップなどの通信業界の案件が大半を占めていましたが、現在ではホテル業界や空港をはじめとした観光領域や、コールセンターなど、社員が活躍するフィールドが広がっています。会社が事業を広げることは、単に売上を増やすためだけではありません。そこで働く人が「次はこれをやってみたい」と思ったときに、新しい道を選べる会社にしたいと考えています。 

学生へ伝えたいこと

見えている世界がすべてじゃない

学生の皆さんにいちばん伝えたいのは、「いま自分に見えている世界がすべてではない」ということです。就職活動をしていると、企業の情報や周囲の意見、SNSで目にする情報など、さまざまなものが入ってきます。でも、「みんながそう言っているから」という理由だけで、自分の答えを決めてしまうのはもったいないと思うんです。

自分からは見えていないところにも、きっといろいろな考え方や可能性があります。だからこそ、ひとつの情報や思い込みだけで答えを決めず、もう一歩踏み込んで考えてみてほしいと思っています。

「やりたくない仕事」に、可能性が隠れていることもある 

もうひとつ、私がよく伝えているのが、「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」があったら、あえて「やりたくない方」を選んだほうがいいよ、と伝えています。

やりたい仕事はみんながやりたがるので、周りから「ずるい」とか「自分のほうができる」と思われがちなんですよね。でも、やりたくない仕事は、やるだけで感謝されます。ミスも大目に見てもらえる。何より、うまくいったときのリターンが大きい。

思うようにいかないことがあっても、そこで何かができるようになった、と捉えられたほうが、後々のキャリアにつながると思っています。

マーキュリーの強み

他社がやらないことをやる

この会社に入って10年ほど経ちますが、これまで「他社がやっていないこと」に積極的に挑戦してきました。そうして大きくなってきた会社だと思っています。従業員にとっては、いろいろなチャレンジができる会社だということを、わかっていてほしいなと思っています。

実際に、若い世代を管理職へ積極的に登用していますし、年次にかかわらず、新しい仕事を任せてもらえる機会もあります。

社員には、「自分にはこんなこともできるんだ」と、マーキュリーで働く中で新しい可能性を見つけてほしいと思っています。

誰もやらないなら、自分がやってみたい

私自身、自分の人生の中で劇場をつくることになるとは思っていませんでした。ただ、誰もやらないのであれば自分がやってみたい。そう思って手を挙げ、新宿の小劇場「シアターマーキュリー新宿」の立ち上げに携わりました。履歴書に「劇場をつくった」と書けるようになる。それって面白いじゃないですか。

そうして挑戦できるのは、失敗しても居場所がなくなるわけではない、と思わせてくれる風土がこの会社にあるからです。だから私自身も、社員やこれからマーキュリーに入る人が「これをやってみたい」と言ったときに、「やっていいよ」と背中を押せる存在でありたいと思っています。

編集後記

今回、株式会社マーキュリーの秋間社長にお話をうかがいました。販売の現場という一つの仕事にとどまらず、従業員が自分のキャリアを選び直せる環境をつくりたいという思いが、教育やエンターテインメントといった幅広い事業展開につながっていることが印象的でした。「見えている世界がすべてじゃない」という言葉は、学生である私自身にも刺さるものがありました。就職活動や将来のキャリアを考えるうえで、目の前の情報や選択肢だけにとらわれず、視野を広げて考えることの大切さを改めて感じさせられるインタビューでした。貴重なお話をありがとうございました。