好奇心が、最初の一歩だった
ITへの興味が原点
小学生のときからITに興味があり、当時の私は「パソコンは何でもできる魔法みたいな機械」と思っていました。中学生、高校生になってからはITや昔から好きだった音楽に関する情報をよくチェックしていました。
大学では、武道に興味があったので空手道部に入ったんです。当然、経験者の方ばかりの中で私だけが完全な初心者でしたが、それでも先輩や同期の方々に温かくご指導いただき、本当に貴重な経験になりました。
文系エンジニアとしての出発
大学は文学部に進みまして、卒業後はIT企業にインフラエンジニアとして入社しました。文系出身でのIT就職は、ちょっとした挑戦でしたね。
新卒で入社した会社では、サーバーの運用・管理を中心に多くのことを学ばせていただきました。実務を通してITの基礎を身につける貴重な経験を積むことができた一方で、「もっと自分の意志でITを活かして、社会に貢献できないか」という気持ちが強くなり、約1年で退職しました。
東京で出会った社長が、先入観を壊してくれた
「歌手になろう」と上京
退職してから、「自分にできることって何だろう」と考えたとき、3歳からピアノをやってきた音楽だと思ったんです。それで何も考えずに「歌手になろう」と東京に出ることにしました。
いくつかのオーディションに合格して、ライブハウスで実際に歌わせてもらったんですが、自分でチケットノルマを稼がないといけない。夢を追いかける厳しさを知り、何事にも挑戦し続けている方のすごさを改めて感じました。
タウンワークで師匠に出会う
東京で居候させていただいていた場所からタウンワークのGPS検索で一番近い求人に応募したのが始まりです。そこの会社の社長さんが、本当にカッコいい方で今も「師匠」と呼んでいます。
飛び込み営業の仕事をそこで教えてもらいました。様々な商材を毎日100件、200件と訪問していました。自分が想像していた以上に毎日成果を出すことができ、大きなやりがいを感じました。そうして働く中で、師匠から「自分で会社をやってみてもいいんじゃないの?」と言っていただいたんです。
家系が商売をしている人ばかりなので、幼い頃から起業に興味はあったのですが「経験やビジョンがないのに独立してはいけない」という先入観もありました。でも師匠が先入観をポンと取り払ってくれたので、大阪に帰って開業届を出したのが起業の始まりです。
Webコンテンツ制作代行や営業代行を展開
100名のライターさんと共に
今、弊社のメインはコラム制作代行やホームページ内のテキスト制作代行です。ライターさんが約100名在籍しており、長く継続してご協力いただいている方も多くいらっしゃいます。丁寧なやり取りを大切にしながら、品質を維持できる体制を整えております。
お客様は同業のWeb制作会社様からご依頼いただくケースが多く、制作パートナーとしてご依頼いただいております。一方で、整骨院や美容院などの事業者様から直接ご相談をいただき、ホームページの文章やコラム制作を長期的に承ることもございます。
お客様の目的や課題に寄り添いながら、価値あるコンテンツをご提供できるよう努めています。
起業の原点である営業代行
起業した当初は、東京の師匠にノウハウを教えてもらった営業代行を中心に事業を展開していました。現在もWebコンテンツ制作を主軸としながら、ライフラインに関するサービスや券売機・両替機など、さまざまな商材を取り扱っています。
営業活動では、これまで培ってきた経験を活かしてホームページやランディングページ(LP)などのコンテンツも活用しています。営業とWeb、それぞれの強みを組み合わせることで、お客様にご満足いただけるサービスをご提案できるよう心がけております。
「関わる全ての人を大切に」という、揺るがない信念
人に優しすぎることが短所でもある
弊社のモットーは「関わる全ての人を大切に」です。これは会社として掲げていることに加えて、私の性格だと思っています。人に優しすぎるというのが短所でもあって、それで損をした場面もあります。
在宅ライターさんの場合は文章だけのやり取りになるので、「この言い方は冷たく感じないかな」とすごく気を使ってしまう。お客様に対してもライターさんに対しても、関わっていただく方すべてを大切にすること——それが事業を続けるうえで一番大切にしていることです。
私の性格なので本質は変えられない部分があります。ただ、時にはしっかりと良し悪しを判断すべき場面もあって、そこは自分の課題とも感じています。
AI活用で、人間にしかできない価値をもっと高く
AIと人間の「合体」
今後のビジョンとして、AIを活用したサービスの進化に力を入れていきたいと思っています。以前はAIの使用が禁止されている案件も多くありましたが、最近はそのあたりも変化してきました。
ただ、AIに置き換えるのではなくて、AIと人間を「合体」させるイメージです。AIを使えば工数を削減でき、納期を早めることもできる。その分、人間にしか生まれない企画力や発想を、より盛り込めるようになる。品質と効率を両立させながら、ご満足いただけるサービスをご提供したいと思っています。
学生へのメッセージ——今しかできないことを、今やる
失敗したらやめればいい
挑戦したいことがある方に伝えるとすれば、「今しかできないことと、後からでもできることを頭の中で整理してみてほしい」ということです。
私も若いときに師匠と出会っていなければ、起業という選択をしていなかったと思います。20代前半に動き始めたことで、今こうして実績が積み上がってきている。早めに動いて損はなかったと感じています。
できることはとりあえずやってみる。ダメだったらやめればいいし、失敗も経験のひとつです。
素直であることの強さ
もう一つ伝えたいのは、ご活躍されている方に出会ったときに素直にアドバイスを受け入れて欲しいということです。年齢や業界、会社の規模に関わらず、すごいと思った方から学べることは必ずある。その素直さが、長い目で見ると必ず一番大きな武器になると思っています。
編集後記
大西さんのお話を聞いて、一番印象に残ったのは「先入観を取り払ってくれた師匠の存在」でした。起業というと、資金調達やビジネスプランが先に来るイメージがありますが、大西さんの場合はまず「やってみればいい」という一言から始まっている。小さな一言が人の人生を動かすんだと、改めて感じました。また、「関わる全ての人を大切に」というモットーが会社の方針というより大西さんの性格そのものだという話も印象的でした。経営者として損をしてきた部分もあると正直に話してくださったからこそ、そのモットーの重さが伝わってきます。AIと人間を「合体」させていくというビジョンも、まさに今の時代に求められている発想だと感じました。