インタビュー

高校を飛び出し、セブ島で見つけた「挑戦する」という生き方

高校を飛び出し、セブ島で見つけた「挑戦する」という生き方
PROFILE
LISH株式会社 代表取締役
吉田 和史

3歳からラケットを握っていた

私は3歳の頃からずっとテニスをやってきました。岩手県が地元ですが、テニスの推薦で東京に出てきたんです。学生時代は本当にテニス一色で、部活動というよりも生活そのものがテニスだったような感じでした。

テニス漬けの子ども時代

振り返ってみると、あの頃一つのことに打ち込む経験ができたのは大きかったと思います。ただ、その後の進路は自分でも予想していなかった方向に進んでいきました。

高校中退から始まった、私の社会人生活

高校をやめてふらふらしていた

実は高校を中退しています。テニス推薦で東京に来たのですが、そこから高校を中退して、しばらくふらふらしていた時期もあり、パワーはあるけど何に打ち込めばいいか分からないという状態でした。そんな中で「ちょっと海外に出てみよう」というきっかけがあって、フィリピンのセブ島に語学留学することにしたんです。

セブ島で社会人としてスタート

セブ島では英語を学びながら、3ヶ月の留学期間終了後、そのまま現地の語学学校で働き始めました。これが私にとって、社会人としての本当のスタートでした。セブ島の語学留学って、学生も来れば、海外進出や英語習得のために来る経営者、転職活動中のキャリアアップのための英語学習の方も多いんですよね。そういった経営者の方たちと出会う機会があり、「起業してみようかな」「経営者になってみたい」という思いが芽生えたのは、まさにこの時期でした。

マーケティングを学んだ日々から、Webコンサルティング事業へ

ライザップイングリッシュで学んだこと

今やっている事業は、広告運用やInstagramの運用代行、LP・Webサイトの制作などをメインにしたWebコンサルティング事業です。ただ、その一つ手前の段階では、会社員としてオンライン英会話の新規事業立ち上げに携わったり、「結果にコミットする」で知られるRIZAP株式会社さんと一緒に「ライザップイングリッシュ」という英語コーチングサービスの立ち上げを経験したりしていました。そこでマーケティングや事業企画、経営戦略について学ぶことができたので、ここで学んだノウハウをもとにいろいろな企業さんを支援してみたいと思ったのが、Webコンサルティングを始めたきっかけです。

挑戦する人と事業を応援したい

弊社は「挑戦する人と事業の可能性を最大化する」というミッションを掲げて事業を運営しています。私自身、いわゆる高い学歴があるわけではなく、高校を中退してそこから海外に出て、いろいろと挑戦を重ねてきました。だからこそ、挑戦する人や挑戦する企業さんを応援していきたいという気持ちが強くあります。

広告運用からバックオフィスまで、幅広く支えたい

もう一つ力を入れているのが、バックオフィス代行事業です。企業さんの事務・経理・総務まわりやパソコンで出来る業務を代行するサービスで、2年ほど前に立ち上げを行い、現在は140社ほど支援させていただいています。企業さんの困りごとを「裏方」として解決していきたいという思いと、全国に在宅で働いてくれているアシスタントの方たちに、働く機会を届けていきたいという思いの、両方を大切にしています。

会ったことのない社員もいる組織

経営をしてきた中で一番大変だったのは、コミュニケーションの部分です。弊社はオフィスで働くメンバーもいれば、全国各地で在宅で働いてくれているメンバーもいるので、正直、直接リアルでお会いできる社員さんもいるんですよね。リアルでコミュニケーションを取れるメンバーもいれば、オンラインでしか会わないメンバーもいる。そうなると、組織づくりやチームづくりは難しいことの一つだと感じています。

リスペクトと一対一の対話を大切に

顔を合わせたことのないメンバーとも意思を一つにしていくために意識しているのは、まずリスペクト、尊敬の念を持ってコミュニケーションを取ることです。それに加えて、チャットだけで済ませず、定期的にオンラインで一対一の対話をする時間を大事にしています。オンラインのミーティングだと、どうしても業務の話ばかりになりがちなのですが、それだけでなく、プライベートのことや家庭環境なども把握したり、経営に関する方針に関して発信していくことを心がけています。

いろいろな人と出会い、話してみてほしい

思い立ったら動いてみる

学生の皆さんに向けてお伝えしたいのは、若いうちはいろいろな挑戦ができるということです。思い立ったら行動してみることは、とても大事だと思います。私自身、思い立ってセブ島という海外に行ってみたことが、その後の人生を大きく変えるきっかけになりました。海外でも国内でも構わないので、いろいろな場所を訪れて、いろいろな人と話してみることをおすすめします。

僕の場合は、学生時代にいろいろな経営者の方と話す機会があったのですが、その方がどんな想いで会社を経営しているのか、時間の使い方はどうしているのかなど、いろいろな経験談を聞けたことが、疑似体験として自分の中に蓄積されていったように思います。人の話を聞いて自分ごととして考えてみる経験は、今の自分にとってもプラスになっていると感じています。

決まっていなくても挑戦できる

弊社の事業の魅力は、広告運用だけでなくWebサイト制作やInstagram運用など、いろいろな角度から企業さまを支援できるところにあると思います。いろいろな企業さまのビジネスの裏側を知りながら、支援の一角を担えるのは、なかなかできない経験です。

学生の皆さんの中には、明確に「これをやりたい」と決まっていない人も多いのではないでしょうか。私自身もそうで、世の中にこういうサービスを広めたいという明確な思いがあったわけではなく、どちらかというと「挑戦したい」「起業したい」という思いのほうが強かったんです。だからこそ、広告代理店やWebコンサルのような会社に入ることで、やりたいことが定まっていない状態でも、いろいろな経験を積みながら成長していけるのではないかと思います。

事業を経営する中で大切にしているのは、トライファースト、まず挑戦してみるという姿勢です。完璧を求めすぎると、どうしても足踏みしてしまうことがあります。まず試してみて、学んで、改善する。AIも急速に発達している時代ですから、まずは使ってみることを大切にしています。

編集後記

今回インタビューさせていただいた吉田さんのお話で印象的だったのは、高校中退やセブ島留学という経歴を、弱みではなく挑戦の原動力として語られていた点です。学歴や決まった道筋がなくても、挑戦し続ける姿勢があれば道は開けるというメッセージは、進路に迷う学生にとって大きな励みになると感じました。私自身も、まずは動いてみることを意識していきたいと思います。