バレーボールと教員免許。部活一色の学生時代
大学4年間はバレーに捧げた
大学時代は部活一色でした。バレーボールをずっとやっていて、大学4年間も本当にそのためだけに頑張っていました。
ただ、それだけじゃなくて。遠征費も稼がないといけなかったので、バイトもしていました。もともと学校の先生になりたかったので、教員免許も取ったんですね。教員免許が取れて、なおかつスポーツができる大学を選びました。そんな背景もあり、なかなか寝れない4年間でしたよ。
社長のビジョンに引っ張られた就職選択
就職先を選ぶときは、当時まだ大きくなる直前のフェーズにいた会社に入りました。「日本一を目指します」という感じで、具体的なビジョンをちゃんと描いていた。学生時代の感覚なんですけど、オーナー社長のビジョンに引っ張られて、その会社を選んだという感じです。
15年の会社員生活から、37歳での起業
社内起業を経て、独立を選んだ理由
同じ会社に15年いたんですよ。その会社はホールディングスの会社で、グループ内の人事のトップを2年ほど経験して、最後はその会社の中で新しい会社を作るという話になりました。そこに 役員として入って、2〜3年ほど経って PMF(プロダクト・マーケット・フィット)が済んで、あとはグロースするだけというフェーズに入ったんです。
そこの社長になりながら人事役員になっていくという、キャリアの選択肢もありました。事業もどんどん伸びていたし、何の不満もなかった。でも、一度きりの人生で起業しない選択肢は、多分後悔するなと思って。それで起業を選んだという感じです。37歳のことでしたね。
経営支援から「採用」が主軸になるまで
最初は経営支援というくくりでやっていたんですけど、企業のニーズを聞いていたら結局、売り上げかお金まわりか人まわりか、という話になってくるんですよね。トップラインを上げるか、ファイナンスを健全にしていくか、HRまわりか。その中でもとくに採用が課題という企業さんが多かったので、自ずとそこが増えていって、今の形になっていった感じです。
採用が入口で、次はHRの他の機能も拡充していく。教育も、制度も、エンゲージメントも全部、事業戦略・経営戦略につながっていくので、そこに繋げていかないと意味がないから。
HARE株式会社の強みと、目指す会社像
ブラックボックス化しない支援
私たちだけがやった方が、クライアントに長くいてもらえるかもしれない。でもそれは本質的じゃないという考えがあります。自分たちでできるようになっていく方が、結果的にはその会社にいろんなベネフィットが入っていくので、ちゃんと手法を教えていく。最終的に独り立ちしていく、ブラックボックス化しない、というところが弊社の特徴だと思っています。
「辞める理由のない会社」を作ること
会社のビジョンについては、「辞める理由のない会社をつくる」というのが私の社会人としてのアイデンティティのようなものになっています。
辞めないという選択肢は、求職者側が持っていていい。でも企業側は、とくに中小・零細企業だと、一人の人材が辞めていくことがものすごく機会損失になるし、経営にとっての大きな課題になってくるんですよね。手塩にかけて育った人たちが辞めていくというのは、やっぱりダメージが大きい。
ビジネスモデルも変えないといけないし、仕組みも作っていかないといけない。いろんな要素がある中で、それを1個1個良くしていって、社員が豊かに働き続けられる会社をつくる。それをいろんな会社でやりたいし、自社でも目指してやっているという感じです。
原動力は「おいしくご飯を食べること」
誠実に取り組んだ結果が出たときの喜び
やりがいや原動力を一言で言うと、お客様のためですね。お客様のために誠実に、中途半端じゃなくて誠実に取り組んで、それで結果が出たら何を食べてもうまいわけですよ。不誠実だとご飯が美味しくない。それが私の行動指針になっていて、「平日に誠実に結果を出す」ということを「おいしくご飯を食べる」という行動指針に落としている感じですね。
みんなでおいしいご飯を食べに行くのが面白い。それが人生の豊かさだと思っています。
採用と組織づくりを一緒に考えるパートナーへ
クライアントと経営戦略を共に描く面白さ
仕事をしていて面白いのは、お客様が「うちの仲間」「同じメンバーだ」と言ってくださるような関係になれること。この体験って、BtoBではなかなかないんですよね。
採用でいい流れができてきたら、次は教育も、制度も、エンゲージメントも、組織に関わるいろんな文脈を自分の力でその会社づくりに貢献できる。「5年後こういう方向に行きたい」という話を一緒にして、組織図を考えたり、「そのためにはここも PR していかないといけない」という話をしたり。経営戦略を一緒に考えられる。この経験ってすごいと思うんですよ。社長さんたちは猛者たちなので、そういう方と同じ目線・同じゴールに向かって一緒にやるというのは、かけがえのない体験だと思います。
求めるのは「胆力」と「リスペクト」
一緒に働きたい人物像で言うと、テクニカルなスキルはもちろんあるけど、それより大事なのは、お客様に向き合える胆力と、お客様をリスペクトできること。
お客様は成功体験がない段階で相談してくださることが多いので、採用が成功していき、インナーブランディングが為されて、みんなが誇りを持って、仕事が楽しくなって、どんどん結果が出始める。というサイクルを作っていく。成果が出るまでやり続けないといけないから、そこに向き合える胆力がある人に来てほしいですね。テクニカルは、どうにかなる、という感覚もあります。
若い人たちへ。主語を「利他」にすること
20代は失敗できる最大のチャンス
若い人へのアドバイスは特にないんですけど、強いて言えば、「やればいいんじゃないか?」という感じです。
私は37歳で起業しているんですよ。別に30代でも40代でもチャレンジできる。でも20代っていくらでも失敗できると思うんですよね。自分のためというより、誰か相手のために、自分がワクワクすることをやり続けたらいいんじゃないかと思います。
自分のためになることだったら長くは続かない。でも「利他」が主語にあるセルフィッシュってめちゃくちゃ強くて。利他にした上で、自分の思うようにやり続けていったら、グリットできるというか。利己のモチベーションには限界が来るけど、利他だったら無限に湧いてくるイメージがあるんです。最初は家族のためとか、仲間のためとか、お客様のためとか、日本のためとか、利他の範囲をどんどん大きくしていけるから。好きなことをやればいいんじゃないかと思いますよ。
編集後記
早川さんのお話を聞いて、一番心に残ったのは「利他が主語のセルフィッシュ」というフレーズです。就活や起業を考える学生の多くが「自分がやりたいこと」を探し続けて疲れてしまうなかで、主語を他者に向けることでエネルギーが無限に湧いてくるという考え方は、すごく腑に落ちました。また「おいしくご飯を食べるために誠実に結果を出す」という行動指針の素直さも印象的でした。難しい言葉を使わずに、本質を伝えられる方なんだと感じます。HARE株式会社が目指す「辞める理由のない会社をつくる」というミッションが、早川さんのキャリアや日々の仕事への向き合い方から自然と滲み出ていて、取材を通じて会社のビジョンがよりリアルに感じられました。